英10ポンド札は未来の紙幣、最先端の偽造防止機能-裏面に女性復活

イングランド銀行(中央銀行)が14日に流通を始めた新しい10ポンド札(約1500円)には、英国の紙幣としてはこれまでで最も高度な機能が盛り込まれている。

  「ニューテナー」と呼ばれる新札は、イングランド銀が発行する2つ目のポリマー紙幣で、紙が素材のものより2.5倍以上長持ちすると期待されている。同紙幣は少なくとも8つの偽造防止機能を備え、その裏面には19世紀初頭の英女性作家ジェーン・オースティンの肖像画とともに、同氏の生涯を思い起こさせる場面や風景が描かれている。視覚障害者に容易に識別してもらえるような工夫もある。

オースティンが永眠するウィンチェスター大聖堂、イニシャルのJ.A.と書かれた本も紙幣に登場

写真家:Jason Alden / Bloomberg

  偽造防止機能では、表面の金ぱく、裏面の銀ぱくの中にそれぞれウィンチェスター大聖堂が浮かび上がり、作家の象徴である鳥の羽は光の角度によって紫からオレンジへと色を変える。本の形をした銅はく、沈み彫りで印刷された「イングランド銀行」という文字のほか、2つのホログラムも目を引く。1つは「Ten」という文字で、傾けると「Pounds」に変わる。もう1つは王冠だ。

ホログラムのTenは傾けるとPoundsに変わる

写真家:Jason Alden / Bloomberg

  英国では、2013年に5ポンド札の肖像が19世紀の社会活動家エリザベス・フライからウィンストン・チャーチル元首相に交代され、全ての紙幣から女性の肖像が消えてしまっていた。こうした背景もあってオースティンが採用され、これまで10ポンド札の顔だった自然科学者チャールズ・ダーウィンが降板の憂き目に遭った。ただ、当然のことながら、エリザベス女王は君主として全紙幣の前面に引き続き君臨している。

ホログラムの中には王冠

写真家:Jason Alden / Bloomberg

左:ウィンチェスター大聖堂の隣に、エリザベス2世の肖像画 右:視覚障害者向けの点字

写真家:Jason Alden / Bloomberg

原題:The Future of Cash Is the New £10 Note(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE