米ギャップが示す「譲れない一線」、世の中は変わり続ける-CEO

米衣料品チェーン、ギャップのアート・ペック最高経営責任者(CEO)は今年、肥大化した同社の3000店舗余りを査定し、数百店舗を存続させることはできないとの苦しい結論に至った。

  これまでの度重なる店舗閉鎖後も「ギャップ」と「バナナ・リパブリック」は低迷。既存店売上高はギャップで過去14四半期中の13四半期で減少。バナナ・リパブリックでは過去10四半期連続で落ち込んだ。いずれもブランド力が衰えており、何らかの対応が必要だった。

バーゲンセール中のギャップ店頭

撮影: Saul Martinez/Bloomberg

  ペック氏はCEO就任以来の2年間で最大級の決断を下した。ギャップとバナナ・リパブリックの「末期症状」店舗、約200店を閉鎖し、比較的新しい2ブランドの「オールドネイビー」と「アスリータ」に経営資源を集中するというものだ。

  オールドネイビーは過去3年間、同社最大の事業部門であり、その価値は会社全体の3分の1に相当すると推計されている。経営資源がギャップとバナナ・リパブリックから離れて、オールドネイビーに集まれば、オールドネイビーには着実かつ長期的な成長エンジンとして一段のプレッシャーがかかり、ミスは許されにくくなる。

  ペック氏はインタビューで、「もちろんギャップやバナナ・リパブリックに見切りをつけているわけではないが、世の中は変わり続けるという点を当社は認識している」とし、「これら2つはポートフォリオの中で最も成熟したブランドだ」と指摘。店舗閉鎖の計画は同社の「再起動」ではなく、むしろ「譲れない一線を示す行為だ」と述べた。

原題:Gap CEO Says He’s ‘Drawing Line in Sand’ in Old Navy Shift (1)(抜粋)

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