ドル・円が反発、北ミサイル発射後の円買い限定-ポンド1年ぶり高値

更新日時
  • ドル・円は朝方に109円56銭まで急落後、午後には110円65銭まで上昇
  • 北朝鮮のミサイル発射は重しも為替市場に新鮮味はない-みずほ銀

Japanese 10,000 yen, left, and U.S. 100 dollar banknotes

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

東京外国為替市場でドル・円相場は反発。北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けてリスク回避のドル売り・円買いが先行したが、その後は日本株が上昇に転じたのに連れて値を戻す展開となった。

  15日午後3時半現在のドル・円相場は前日比0.3%高の1ドル=110円57銭。朝方にミサイル発射報道を受けて、110円台前半から一時109円56銭まで急落。その後は徐々に水準を切り上げ、午後には110円65銭まで上昇した。円は主要通貨に対して朝方は全面高となった後、午後に入り全面安に転じた。

  みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケットエコノミストは、「北朝鮮問題は長年続いてきたが、今後も続くと思う。ドル・円の重しになる」としながらも、「北朝鮮のミサイル発射は、2、3日前から言われていたので、為替市場参加者にとって新鮮味はない」と述べた。

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  15日の東京株式市場は下落して始まった後、上昇転換。TOPIXは前日比0.4%高の1638.94で取引を終えた。

  15日の米国では8月の小売売上高、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、9月のミシガン大学消費者マインド指数速報値などが発表される。ブルームバーグがまとめた市場予想によると、小売売上高は前月比0.1%増(7月は0.6%増)が見込まれている。

  三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)は、米小売売上高に関して、「もしかするとハリケーン『ハービー』の影響を含んで、どちらかというと数字自体は弱くなるのではないかと思われる。ドル・円は少し上がりかけたのにまたずるずると下がってしまうという方が可能性は高い」と見込んでいる。

  ポンド・ドル相場は一時0.1%高の1ポンド=1.3416ドルと、昨年9月7日以来のポンド高・ドル安水準を更新した。

  イングランド銀行(英中央銀行)は14日、政策金利を0.25%に据え置いた。金融政策委員会(MPC)メンバーの大半は、景気の展開が予想通りであれば「インフレを持続的に目標水準に戻すため、金融緩和措置の一部解除が今後数カ月で適切となる公算が大きい」との見解で一致した。

  みずほ銀の唐鎌氏は、「イングランド銀行が実際に利上げをやるまではポンドは上がりそう。Brexit(英国の欧州連合離脱)決定後、初の1.35ドルの大台が見えてくる」との見方を示した。

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