カナダとメキシコ、NAFTAを5年ごと見直す米案に反発

  • サンセット条項が盛り込まれれば、加盟国は定期的な見直しが必要に
  • 米商務長官:定期的な見直しにより貿易協定の修正が可能になる

Canadian, American and Mexican flags

Photographer: Bloomberg/Bloomberg via Getty Images

カナダとメキシコは北米自由貿易協定(FTA)を5年ごとに見直すサンセット条項を含める米国の構想に反発した。同条項が盛り込まれると、加盟国は協定を見直すか廃止を迫られる。

  ロス米商務長官は14日、NAFTA加盟国は現在、他の加盟国への6カ月前の事前通知で離脱できるが、その実現性は低いと指摘。トランプ米大統領は8月に開始した再交渉でより良い条件が引き出せない場合は離脱も辞さない考えを繰り返し表明しているが、ロス長官はサンセット条項の追加により、加盟国は定期的にNAFTAを洗い直して機能していない部分の修正を迫られると説明した。

  同長官はポリティコがワシントンで主催した会議で「NAFTAや他の貿易協定が始動した際に示された見通しは大部分、結果について極めて楽観的だった。その結果はかなり違っている」と論じた。さらに、自身と米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表はこうした条項の構想をずっと支持してきたと語った。

  これに対し、カナダとメキシコの駐米大使は同じ会議で、同条項は長期投資を行う企業に不確実性をもたらすと指摘。カナダのデービッド・マクノートン駐米大使は「どの結婚にも5年ごとのサンセット条項を付ければ、離婚率は非常に高まるだろう。われわれはこれに関して協議できるが、ロス長官に反対するのはメキシコやカナダではなく多くの米国民だと思う」と述べた。メキシコのジェロニモ・グティエレス駐米大使もマクノートン氏に同意し、条項は「米国とメキシコ、カナダの経済界に極めて有害な影響をもたらす公算が大きい」と話した。

原題:Canada, Mexico Reject U.S. Idea for Nafta Sunset Provision (1)(抜粋)

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