9月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル反落、ポンド全面高や地政学リスクの高まりで

  14日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反落。地政学的な緊張の再燃や、ポンドに対し1%余りの大幅安となったことが響き、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は今週に入り初めて下げた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ポンドはドルに対し1.4%上げて1ポンド=1.3399ドル。ユーロはドルに対し0.3%高の1ユーロ=1.1919ドル。ドルは対円では0.2%下げて1ドル=110円24銭となった。

  ポンドが全面高となり、主要10通貨の中で最も高いパフォーマンスとなった。ポンドの上昇はこの日のドル指数の下落に大きく影響した。イングランド銀行(英中央銀行)は、金融緩和措置の一部解除が近く必要になる公算が大きいとの見解で金融政策委員会(MPC)メンバーの大半が一致したと発表した。

  朝方には8月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて年内の米利上げ確率が50%近くに急上昇し、ドル指数がそれまでの下げを埋める場面もあった。

  北朝鮮が核兵器を使用して日本列島を沈めるとの声明を発表したことや、同国が再び弾道ミサイルを発射する兆候を見せているとの報道も材料視される中、日中を通じて不安定な値動きとなった。

欧州時間の取引

  英中銀の政策判断の発表前には、スイス国立銀行(中央銀行)が市場関係者の注目を集めた。中銀は声明で、6月半ばに開かれた前回の政策決定会合での判断以降、スイス・フランの大幅な過大評価がある程度和らいだとし、フラン相場に関する文言を変更した。しかし、外為市場の状況は引き続き脆弱(ぜいじゃく)で、必要に応じ為替相場に介入する用意があると述べた。

  ユーロは対フランで一時1.15296フランと8月4日以来の高値をつけたが、その後は1.14787フランに下げた。
原題:Dollar’s 3-Day Winning Streak Broken as Pound Surges After BOE(抜粋)
USD Winning Streak Broken as GBP Surges After BOE: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が最高値から下落-原油は続伸

  14日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小反落。北朝鮮が再び挑発的な姿勢を示したことなどが手掛かり。ドルも下げた。原油相場は一時、1カ月ぶりに1バレル=50ドルを突破した。

  • 米国株はS&P500種が最高値から下落-ダウ平均は5日続伸
  • 米国債は10年債がほぼ変わらず、CPI統計受け一時は下落
  • NY原油は続伸、世界的なエネルギー需要見通し改善
  • NY金は小幅反発、ドル下落で

  S&P500種は最高値から下落。ただ原油上昇を手掛かりにエネルギー株は上げた。ダウ工業株30種平均は5営業日続伸し、最高値を更新した。米国債市場では10年債が一時下げていたが、終値ではほぼ変わらずとなった。消費者物価指数(CPI)統計でインフレ加速が示され年内の利上げ観測が強まったことから、日中は軟調な展開が続いていた。30年債は、北朝鮮情勢を背景とした逃避需要で上昇した。

  外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して値下がり。一方でポンドは急伸した。イングランド銀行(英中央銀行)が今後数カ月内に金融緩和を縮小する余地があるとの認識を示したことに反応した。

  サクソ銀行の為替戦略部門責任者、ジョン・ハーディー氏は「政策引き締めテーマが再び浮上している状況に、トレーダーらは実に神経質になっている」と分析した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2495.62。ダウ工業株30種平均は45.30ドル(0.2%)上昇し22203.48ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下の2.19%、30年債利回りは2bp低下の2.77%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸し、一時50ドルを上回った。世界的に需要が再び増えそうだとの楽観が広がっている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比59セント(1.2%)高の1バレル=49.89ドルで終了。一時は50.50ドルを付けた。終値では6週間ぶり高値。ロンドンICEの北海ブレント11月限は31セント上昇の55.47ドル。

  ニューヨーク金先物は小幅反発。今週に入って初の上昇となった。ドルの下落が背景。金は米消費者物価指数(CPI)発表直後には一時0.6%値下がりする場面もあった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.1%高の1オンス=1329.30ドルで終了。

  中国の工業生産と小売売上高、都市部固定資産投資の伸びが8月に軒並み鈍化。同月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇と、前月の0.1%上昇から伸びが加速した。また先週の新規失業保険申請件数は市場の予想外に減少した。
原題:U.S. Stocks Fall as Dollar Weakens and Oil Rallies: Markets Wrap(抜粋)
原題:USTs Bear Flatten Post-CPI, December Fed Hike Odds Edge Over 40%(抜粋)
原題:Oil Breaches $50 as Worldwide Energy Demand Outlook Brightens(抜粋)
原題:PRECIOUS: Gold Advances 1st Time This Week as Dollar Retreats(抜粋)

◎欧州株:小幅上昇、小売り株に買い-金属安で鉱山株は下げる

  14日の欧州株式相場は小幅上昇。金属相場下落を背景に鉱山株が下 げたものの、英衣料小売りのネクストを中心に小売り株が買われ、全体 を押し上げた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の381.79で終了。ネ クストは13%高と、構成銘柄の中で上昇率首位。上期利益が予想を上回 ったことが買い材料。

  業種別19指数のうち12指数が上昇。石油・ガス株は0.9%上昇、鉱 山株は1.4%下落した。構成銘柄の中で上昇したのは287銘柄、下落した のは302銘柄。

  英FTSE100指数は1.1%安と急落し、4カ月ぶり低水準に沈ん だ。イングランド銀行のカーニー総裁が自分も向こう数カ月で金融政策 の縮小が必要になるかもしれないと判断した1人だと述べたことに反応 した。

  他の域内の主要指数では、ドイツのDAX指数は0.1%安。一方、 フランスのCAC40指数とイタリアのFTSE・MIB指数はそれぞ れ0.2%上昇。
原題:European Stocks Edge Higher as Retailers’ Jump Offsets Miners(抜粋)

◎欧州債:英国債が急落、利上げ織り込む動き進む-ドイツ債はつれ安

  14日の欧州債市場では英国債が急落。イングランド銀行の金融政策 発表後に利上げ期待を織り込む動きが急速に進んだことが背景にある。

  ドイツ国債は小幅につれ安し、10年物利回りは1bp上昇した。イ ングランド銀MPCの過半数のメンバーは今後数カ月内に金融緩和の一 部解除が適切になる公算が大きいとの見方を示し、英国債は先物から下 落。

  英2年債利回りは7bp上昇。これはホールデン委員がタカ派的な 見解を示した6月21日以来の大きな上げ。

  10年債利回りは約8bp上昇。カーニー総裁が自分も向こう数カ月 で金融政策の縮小が必要になるかもしれないと判断した1人だと述べ、 上げ幅を拡大した。
原題:Gilts in Wild Ride, Bunds Shrug; End-of-Day Curves and Spreads(抜粋)

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