債券上昇、地政学リスクや日銀オペ結果で買い優勢-株高・円安が重し

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  • 国内だけみたら需給は引き締まっていく方向-メリル日本証
  • 長期金利0.02%に低下、先物は日中取引の終値ベースで3日ぶり高値

債券相場は上昇。北朝鮮によるミサイル発射を受けて安全資産としての買いが先行し、日本銀行が実施した国債買い入れオペで需給の引き締まりが示されたことから、一段高の展開となった。

  15日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比8銭高の150円85銭で取引を開始。午後には一時22銭高の150円99銭まで上昇した。結局は19銭高の150円96銭と、日中取引の終値ベースで3営業日ぶりの高値で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「北朝鮮情勢を巡る材料に対しては反射的にリスクオフで債券が買われやすい」と指摘。「この日は日銀オペの結果も良くて買われた面もある」とし、「日銀が買い入れ量を減らさなければ、なかなか金利は上がらない。国内だけみたら需給は引き締まっていく方向」とみる。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の348回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)低い0.03%で寄り付き、午後には0.02%まで買われた。

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  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、「9日の北朝鮮建国記念日に向けてポジションが積み上げられていたが、足元ではその巻き戻しで債券売りが進んでいた。ちょうど油断したタイミングでのミサイル発射で影響は大きい」と指摘。「円債の需給を見ても、今月は償還金が大量に入ることもあり、もともと金利が下がりやすい地合いに拍車が掛かる可能性がある」と話していた。

日銀オペ

  日銀はこの日、中期と超長期ゾーンの国債買い入れオペを実施。各ゾーンの買い入れ額は前回から据え置かれた。オペ結果によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」、「10年超25年以下」の各年限で応札倍率が前回を下回った。一方、「25年超」は上回った。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、オペの結果について、「3-5年など倍率が大きく下がる強い結果で売り圧力はなさそう。超長期も需給は悪くない」と指摘した。

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