欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、米税制改革に期待-ユーロは1.1900ドル割れ

  13日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。米税制改革実現への期待感が戻り、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は約1カ月ぶりの3営業日続伸となった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%上昇。ドルは対円で0.3%上昇して1ドル=110円49銭。ユーロはドルに対し0.7%安の1ユーロ=1.1885ドルと、1.1900ドルを割り込んだ。

  トランプ政権の税制改革の骨子が近く発表になると共和党指導部が明らかにしたことを手掛かりに、ドル指数は朝方の下げを埋め上昇に転じた。ライアン下院議長は新しい税制を来年には機能させる計画だと述べた。

  マンチン米上院議員(民主)は前日にトランプ大統領との夕食会で税制に関し「生産的」な話し合いができたと明らかにした。トロント在勤のトレーダーは、この見解は超党派による合意を示唆するにはほど遠いが、ドル・ショート(売り持ち)の「傷をやや広げる」ものだったと指摘した。事情に詳しい関係者によると、トランプ大統領は議会民主党指導部のペロシ下院院内総務とシューマー上院院内総務を、13日の夕食に招待した。

  ユーロは対ドルで朝方上昇していたが下げに転じ、1ユーロ=1.1940ドルの下に控えていた損切りの売り注文発動でさらに下げた。
    
  ドルは米国債利回りの上昇を追い風に、対円で一時は1ドル=110円69銭と、4週間ぶり高値をつけた。

欧州時間の取引

  インフレが関心を集める中、8月英雇用統計の発表後にポンドが下落。対ドル相場では1ポンド=1.33ドル台を維持できなかった。5-7月は失業率が4.3%と1975年以降で最低となった一方、平均賃金の前年比上昇率は市場予想を下回った。

  投資家はイングランド銀行(英中央銀行)が14日に開く金融政策委員会(MPC)に注目している。前回会合では政策金利据え置きを賛成7、反対2で決定したが、今回もそうなるか、または賛成6、反対3とタカ派に傾き、利上げが近いことを示唆するかどうかが焦点だと、トレーダーらは話した。
原題:Dollar Rallies Amid Tax Reform Talk, Pushing Euro Below 1.1900(抜粋)
Trump Is Said to Plan Dinner With Pelosi, Schumer Wednesday (1)(抜粋)
Dollar Gains Versus All G-10 Peers as Focus Shifts to Inflation(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500、ダウが最高値更新-原油値上がり

  13日の米株式市場では主要株価指数が上昇し、過去最高値を更新した。この日はまたドルが3日続伸となる中で米国債利回りが上昇。朝方には、金融当局の次の動きを見極める上で手掛かりとなり得るインフレ指標が発表された。

  • 米国株は上昇、最高値を更新-アップルは続落
  • 米国債利回りは上昇、生産者物価指数が手掛かり
  • NY原油は5週間ぶり高値に上昇、需要見通し改善で
  • NY金は3日続落、ドルと国債利回りの上昇で

  S&P500種株価指数は小幅に上昇し、この日も最高値更新となった。ただ日中は上げ下げを繰り返す展開だった。ダウ工業株30種平均も終値で最高値を更新した。業種別ではエネルギー株が高い。需要見通しを背景に原油相場が5週ぶり高値に上昇したことが手掛かり。個別銘柄ではアップルが新製品を発表した前日に続いて下げ、指数の重しとなった。米国債利回りはドルとともに上昇。朝方発表された生産者物価指数は上昇し、連邦公開市場委員会(FOMC)が来週の政策会合後に発表する声明で、タカ派寄りの文言が聞かれるとの観測が強まった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2498.37。ダウ工業株30種平均は39.32ドル(0.2%)上げて22158.18ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.19%。 

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸し、5週間ぶりの高値で引けた。国際エネルギー機関(IEA)と石油輸出国機構(OPEC)がいずれも需要見通しを上方修正した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比1.07ドル(2.2%)高の1バレル=49.30ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は89セント上昇の55.16ドルで、4月以来の高値。

  ニューヨーク金先物は3日続落し、8月4日以降で最長の連続安。ドルと米国債利回りの上昇が背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.4%安の1オンス=1328ドルで終了。

  株式相場の好調は一部では懸念を引き起こしつつもあり、相場急落に備えた動きが大きく増えている。米ヘッジファンド運用会社オメガ・アドバイザーズの創業者で、資産家のレオン・クーパーマン氏は、市場の調整が「間もなく」始まる可能性があると指摘。またシティグループは、金融当局による債券購入が今後数カ月に減ることから、高利回り債や株式といったリスクが高めの資産は圧迫されるとの見方を示した。

  エブラヒム・ラーバリ氏らシティグループのエコノミストはリポートで、「金融当局は慎重に措置を進めることから、世界的なテーパリングによる実体経済への直接の影響は穏やかなものにとどまりそうだ」と記した。ただその上で、「われわれの見方では、この世界的なテーパリングで主要な資産価格の調整が引き起こされる重大なリスクはある」と加えた。
原題:U.S. Stocks Push to Records as Oil, Dollar Climb: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Equities Hover Near Record High as Oil Climbs: Markets Wrap(抜粋)
原題:Oil Rises to Five-Week High as Outlook for Demand Brightens(抜粋)
原題:PRECIOUS: Gold Futures Decline as Dollar Rebounds, Yields Rise(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず-石油・ガス銘柄は上昇、鉱山株は下げる

  13日の欧州株式相場はほぼ変わらず。原油相場上昇を背景に石油・ ガス銘柄が買われた一方、鉱業株は下げた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比ほぼ変わらずの381.34で終 了。業種別19指数のうち9指数が上昇。石油・ガス銘柄は0.5%高で、 上昇率首位。一方、鉱山株は1.8%下げた。金属相場の下落を嫌気し た。

  構成銘柄のうち上昇したのは270銘柄、下落したのは323銘柄。

  ドイツのDAX指数は0.2%上昇し、2015年以降最長の7営業日続 伸となった。域内のその他の主要指数では、英FTSE100指数が0.3% 下落。一方、フランスのCAC40指数は0.2%高、スペインの IBEX35指数は0.3%上げた。
原題:European Stocks Steady as Energy Gains Offset Miners’ Retreat(抜粋)

◎欧州債:中核国債の利回り曲線がフラット化-英国債は上げ消す

  13日の欧州債市場では中核国債が終盤に下落し、利回り曲線は再び フラット化した。

  英国債は、雇用統計で賃金上昇率が予想を下回ったことを手掛かり に一時買われたが、その後上げを消した。

  イタリア国債は大きく下落、10年物の下げが目立った。トレーダー らによれば、現金の流入が乏しく、先物主導で下げたことを示唆。

  ドイツ国債は10年債入札が力強い結果だったことを受け、上げ幅を 拡大する場面もあったが、終盤にかけて下げに転じた。独10年債利回り は0.4%前後での推移を継続。
原題:Bunds Choppy, Gilts Unable to Hold Early Gain; End-of-Day Curves(抜粋)

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