メイ英首相は苦境に立たされた。欧州連合(EU)離脱交渉の先行き懸念から企業が英国から逃げ出す恐れが出てきた。

  首相は、企業に適応する時間を与えるため離脱後も単一市場と関税同盟にアクセスできる移行期間を設けることをEUに求める考えだが、トヨタ自動車の幹部が不透明感の高まりから生産拠点を英国以外に移す可能性を示唆した。

メイ首相
メイ首相
写真家:Chris Ratcliffe / Bloomberg

  ハモンド財務相は12日、政府は「現状維持」の移行期間を望んでいると発言した。企業経営陣の多くは同財務相と同様、比較的長めで安定した移行期間を望んでいる。一方、離脱を巡る英国の政策が固まらないため長期的な事業計画が立てられないという不満の声もある。

  トヨタのディディエ・ルロワ副社長は英国のEU離脱の形についての明瞭性が「強く求められる」と指摘。離脱「交渉がさらに3年かかるからといってわれわれの新製品を3年遅らせるわけにはいかない。明瞭性が得られるまで2-3年待たなければならないというなら、当社の将来の英国投資に大きな疑問符が付く」と、12日フランクフルトでロイター通信に語った。

原題:May’s Brexit Bind as Talks Delayed and Toyota Hints at Move (1)(抜粋)

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