ウォール街の大手投資銀行幹部らが今週、相次いで気掛かりなメッセージを投資家に発している。各行のトレーディング収入は4-6月(第2四半期)に総じて落ち込んだが、その一因となった顧客の活動の鈍さがなお続いているというのだ。

  バークレイズがニューヨークで主催した投資家向け会議で、JPモルガン・チェースとシティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の幹部がそれぞれ7-9月(第3四半期)にトレーディング収入が前年同期比15-20%減少するとの見通しを示した。ゴールドマン・サックス・グループは予想数値を明らかにしなかったが、ハービー・シュワルツ共同社長は「かなり厳しい環境」だと嘆いた。

  大手投資銀のトレーディング収入は4-6月期、相場のボラティリティーが縮小する中で減少。各国・地域の中央銀行が利上げに踏み切るのか、トランプ米政権がいずれかの政策目標で法制化にこぎ着けることができるのかを見極めたいとのムードが広がった。

  JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)はこの会議で12日、7-9月期の同収入がこのままいけば前年同期比で約20%減少すると述べた。シティとBofAはそれぞれ15%程度の減収となる可能性を示唆した。

  トレーディングがさらに落ち込めば、その業務に携わる人員数は一段と削減される可能性がある。トレーダーは既に自動化の進展でじわじわと圧力を受けている。業界分析を手掛けるコアリション・デベロップメントのデータによると、グローバルな投資銀行上位12行の株式トレーディングにおける顧客対面型業務のスタッフは6月30日時点で、1年前に比べて2%減少。債券トレーディングでは1%減った。両分野共に顧客と接する業務の人員が5年連続で減少したことになる。

原題:No Relief for Banks’ Traders as Bosses Signal a Lingering Slump(抜粋)

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