世界で最も住宅価格が高い香港で、留学のために中国本土からやってきてそのまま滞在することを決めた元学生らが住宅の供給不足に拍車を掛けている。

  CLSAで香港の不動産調査責任者を務めるニコル・ウォン氏(香港在勤)は、中期的に見ると、こうした卒業生らが同地の住宅需要を年間4000戸押し上げることにつながる可能性があると指摘する。2016年に完工した個人向け住宅は2万5500戸だった。

  ウォン氏の推計によれば、卒業生に加え、就労ビザを取得して香港に滞在し、その後に市民権を得る本土出身者で、香港の住宅需要は年間3000戸分膨らんでいる。数年後にはさらに3割余り増える見込みだという。

  センタライン・プロパティー(中原地産)のシニアブランチマネジャー、メイビス・リー氏は「こうした1980年代、90年代生まれの若者は裕福な家庭の出身で、大抵は一人っ子政策の影響で兄弟がいない。親は彼らに最良のものを与えたいと思っており、家族が住宅の頭金を支払っているケースが多い」と述べた。

  大学教育資助委員会の統計によると、香港は16-17年度に本土から1万2037人の大学生を受け入れた。入学者全体の12%に相当する数だ。香港大学が卒業生を対象に15年に実施した調査によると、同大の本土出身学生の46%が卒業後も香港にとどまり、同地で働いていた。その多くは金融サービス業に従事している。

原題:Young Immigrants Fuel Hong Kong’s Home Shortage as Prices Rocket(抜粋)

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