欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:円が110円台に続落、ドル小高い-北朝鮮巡る緊張が後退

  12日のニューヨーク外国為替市場では円が続落。北朝鮮を巡る緊張の後退を受け、対ドルではここ1週間余りで初めて110円台に円安が進んだ。モデル主導のファンドやその他短期筋があらためて円ショート(売り持ち)を構築したことが背景。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ドルは対円で0.7%上昇して1ドル=110円17銭。対ユーロでは0.1%安の1ユーロ=1.1967ドル。

  ドルはリスク選好の戻りや予想を上回る経済指標、金利見通しの変化などに支えられた。一方、8月に英国のインフレが予想以上に加速したことを受けてポンドは大きく値上がりし、米国時間後半には年初来高値近辺で取引された。

  円は主要10通貨の全てに対し値下がりした。ドルに対しては不安定な値動きながらも徐々に下げ幅を拡大した。対円でのドルは9月1日につけた高値の110円47銭がテクニカル面の上値抵抗線となる可能性がある。

  国連安全保障理事会は前日、全会一致で北朝鮮制裁強化決議を採択した。北朝鮮の神経をさらに逆なでする恐れのある決断だが、米国が提案したほど厳しい内容とはならなかった。

  米経済指標では、労働省が朝方発表した7月の米求人件数が予想外に増加し、過去最高の617万件となった。

欧州時間の取引

  ポンドが主要10通貨の全てに対し上昇し、対ドルでは約1%上昇と、7月以来の大幅な値上がりとなった。8月の英インフレが予想を上回る加速を示したことが手掛かり。英中銀がよりタカ派的な姿勢に転じた場合、ポンドは2016年9月につけた高値の1.3445ドル近辺が抵抗水準になる可能性がある。

  ポンドはユーロに対しても1%余り上げる場面があった。
原題:Yen Down for Second Day, Dollar Steady as N. Korea Tensions Ease(抜粋)
USD Up for Second Day; EUR/USD Near Session Low, JPY Down(抜粋)
Dollar Up for 2nd Day as Pound Hits 2017 High on Inflation Surge(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種、ダウ最高値更新-国債は続落

  12日の米株式相場は続伸。トランプ政権による税制改革実現に向けた取り組みに期待感が広がった。主要株価指数は過去最高値を更新した。一方で米国債は続落。欧州債相場が総じて下げたことや、米10年債入札が手掛かりとなった。

  株式市場ではS&P500種株価指数、ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数の全てが終値ベースでの最高値を更新した。アップルや同社サプライヤーの一部は株価が下落。アップルはこの日複数の新製品を発表したが、市場では失望感が広がった。この日はまた英国のインフレ率が予想を上回ったことを手掛かりに、外国為替市場でポンドが上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2496.48。ダウ工業株30種平均は61.49ドル(0.3%)上昇し22118.86ドル。ナスダック総合指数も0.3%上げた。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.17%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。石油輸出国機構(OPEC)が来年3月末で終了する減産合意の期間延長を協議していると伝わったほか、米製油所ではハリケーン通過後の操業再開が相次いだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比16セント(0.33%)高の1バレル=48.23ドルで終了。

  一方のニューヨーク金先物は続落。リスク資産への需要が高まったことから、金の妙味が低下した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%安の1オンス=1332.70ドルで終了。

  この日は高リスク資産への需要が高まった。北朝鮮が国連安全保障理事会による制裁強化決議採択の後に挑発行為に出なかったことや、ハリケーン「イルマ」の脅威後退が背景にある。

  事情に詳しい関係者によれば、トランプ大統領は税制改革の概要や狙いに対する国民の理解を深め支持を呼び掛けるため、積極的に遊説する予定だ。大統領はこれまで、税制改革が成長を押し上げると説明している。

  ムニューシン財務長官はニューヨークでの会議で、「税制改革の実現を株式市場が期待していることに疑いの余地はない」と述べ、「株式市場は、われわれが顕著な成長をもたらすと期待している。トランプ大統領と政権が重点を置いているのはそこだ」と続けた。

  アップルは0.4%安。スカイワークス・ソリューションズやブロードコム、シーラス・ロジック、アナログ・デバイセズなどアップルに部品を供給するサプライヤーも下げた。アップルはこの日、「iPhone(アイフォーン)」や「アップルウオッチ」などの新製品を発表した。
原題:Stocks Adding to Records as Treasury Yields Climb: Markets Wrap(抜粋)
原題:Treasuries Extend Slide Led by EGBs, Gilts; 10Y Auction Tails(抜粋)
原題:Oil Rises as OPEC Mulls Output-Cut Extension, Refiners Recover(抜粋)
原題:PRECIOUS: Gold Miners Fall a Third Day as Demand for Risk Climbs(抜粋)

◎欧州株:5日続伸-銀行株に買い、債券利回り上昇で

  12日の欧州株式相場は5営業日続伸。銀行株が買われ、指標のストックス欧州600指数は1カ月ぶり高値を付けた。

  ストックス600指数は前日比0.5%高の381.42で終了。業種別19指数のうち15指数が上げた。銀行株は1.7%高で、上昇率首位。8月31日に1年1カ月ぶりの安値を付けた小売株は0.7%上昇。債券市場でドイツ10年債利回りは6bp上昇の0.4%となった。

  構成銘柄の中で上昇したのは343銘柄、下落したのは245銘柄。

  域内の主要指数では、ドイツのDAX指数が0.4%高、フランスのCAC40指数は0.6%上げた。一方、英FTSE100指数は0.2%下落。
原題:European Stocks Rise for 5th Day as Banks Rally on HigherYields(抜粋)

◎欧州債:総じて下落-英国債急落やオーストリア100年債発行が重し

  12日の欧州債相場は総じて下落。オランダの10年債が発行されたほ
か、ドイツの30年物インフレ連動債入札が低調だったことで朝方から軟
調となり、取引終盤もオーストリアの100年債発行が相場を押し下げ
た。

  英国債も大幅下落。英インフレ率が予想以上に加速したことが背景
にある。英中銀による長期債の買い戻しに大量の申し込みがあったこと
も下げ幅を広げた。

  ユーロ圏国債の中でオーストリア30年債の下げが目立ち、利回り
は10bp上昇。オーストリアは5年債を40億ユーロ、100年債を35億ユ
ーロ新規に発行する計画で、その価格決定があったため相場を圧迫。中
核国の国債利回りはスティープ化した。
原題:Bunds Weighed by Gilts, Austria Deal; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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