香港財政官、不動産購入で慎重期すよう促す-米金利上昇を警戒

  • 過去の経験では米金利上昇が「確実」に香港資産価格に影響
  • 不動産市場の調整があっても香港経済への影響は限定的だろう

香港の陳茂波(ポール・チャン)財政官は11日、米金融当局がバランスシートを縮小すればマネーサプライ(資金供給量)が減るため、香港住宅市場での不動産購入に慎重を期すよう警告した。

  中国の現代版シルクロード構想「一帯一路」に関する香港でのフォーラムに参加した陳財政官はインタビューで、「香港で不動産を実際に買おうとするなら、極めて慎重になる必要がある」と話した。

香港の陳財政官が住宅相場について語る

(出所:Bloomberg)

  不動産ブローカーのナイトフランクによれば、香港の住宅価格は2016年7月-17年6月に21%上昇し、アイスランドに次ぎ世界2位の値上がり率を記録した。

  陳財政官は米国の金利上昇が「確実」に香港の資産価格に影響を与えることを過去の経験が示していると説明。住宅供給の増加が重なれば、「市場で一定の調整があっても驚かない」と語った。

  ただそうした調整が起きても香港経済への影響は限定的だろうとも述べ、アジア金融危機が6年に及ぶ不動産不況を引き起こした1997年と比べ、香港の回復力は高まっているとの認識を示した。

  「不動産開発会社の流動性と住宅購入者のレバレッジ(借り入れ)水準、実勢金利、債務返済能力という点で、状況は97年と非常に異なっており、香港経済に対する影響に心配はしていない。不動産市場で調整があったとしても、力強く切り抜けることができると確信している」と語った。

原題:Hong Kong Finance Chief Warns Again of Property Risk on Fed (1)(抜粋)

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