12日の米株式相場は続伸。トランプ政権による税制改革実現に向けた取り組みに期待感が広がった。主要株価指数は過去最高値を更新した。一方で米国債は続落。欧州債相場が総じて下げたことや、米10年債入札が手掛かりとなった。

  株式市場ではS&P500種株価指数、ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数の全てが終値ベースでの最高値を更新した。アップルや同社サプライヤーの一部は株価が下落。アップルはこの日複数の新製品を発表したが、市場では失望感が広がった。この日はまた英国のインフレ率が予想を上回ったことを手掛かりに、外国為替市場でポンドが上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2496.48。ダウ工業株30種平均は61.49ドル(0.3%)上昇し22118.86ドル。ナスダック総合指数も0.3%上げた。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.17%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。石油輸出国機構(OPEC)が来年3月末で終了する減産合意の期間延長を協議していると伝わったほか、米製油所ではハリケーン通過後の操業再開が相次いだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比16セント(0.33%)高の1バレル=48.23ドルで終了。

  一方のニューヨーク金先物は続落。リスク資産への需要が高まったことから、金の妙味が低下した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%安の1オンス=1332.70ドルで終了。

  この日は高リスク資産への需要が高まった。北朝鮮が国連安全保障理事会による制裁強化決議採択の後に挑発行為に出なかったことや、ハリケーン「イルマ」の脅威後退が背景にある。

  事情に詳しい関係者によれば、トランプ大統領は税制改革の概要や狙いに対する国民の理解を深め支持を呼び掛けるため、積極的に遊説する予定だ。大統領はこれまで、税制改革が成長を押し上げると説明している。

  ムニューシン財務長官はニューヨークでの会議で、「税制改革の実現を株式市場が期待していることに疑いの余地はない」と述べ、「株式市場は、われわれが顕著な成長をもたらすと期待している。トランプ大統領と政権が重点を置いているのはそこだ」と続けた。

  アップルは0.4%安。スカイワークス・ソリューションズやブロードコム、シーラス・ロジック、アナログ・デバイセズなどアップルに部品を供給するサプライヤーも下げた。アップルはこの日、「iPhone(アイフォーン)」や「アップルウオッチ」などの新製品を発表した。

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