ブロックチェーン(分散型デジタル台帳)の技術開発でリーダー格の2社が、市場価値が10億ドル(約1090億円)を超えた仮想通貨のオプションを巡り訴訟合戦を繰り広げている。金融機関向けの新たな決済技術提供で将来的にどちらがリードするのかに影響しそうだ。

  100社以上の企業が参加するブロックチェーン連合を率いるR3は8日、リップル・ラブズをデラウェア州の裁判所に提訴した。リップルの仮想通貨「XRP」のオプション契約に同社が違反したとR3は主張。2016年9月に結ばれた契約は、リップルがXRPを0.0085ドルで50億単位相当売却する契約になっていたが、同通貨が0.2293505ドルに高騰すると、同社のブラッド・ガーリングハウス最高経営責任者(CEO)が履行を渋ったとし、同社側に「一方的に契約を打ち切る権利」はなかったとしている。

  リップルも同日、カリフォルニア州の裁判所にR3を提訴。他の契約でR3幹部に欺かれ、同社は「パートナーとして姿を消した」と、リップルは主張した。

  R3とリップルは金融機関向けのブロックチェーン技術開発でこれまで協力してきたが、この関係にほころびが生じている兆候を訴訟合戦は示している。10億ドル余りの価値を持つ仮想通貨を獲得できれば、R3には資金調達で余裕が生まれ、リップルを含む競合他社との競争で優位に立てる可能性がある。

  コインマーケットキャップによると、仮想通貨は今年に入って急騰し、全体の市場価値は1490億ドルに拡大。XRPは仮想通貨番付で第4位となっている。ブルームバーグのデータによれば、最も知名度が高いビットコインは年初からすでに4倍以上に値上がりした。

原題:Blockchain Developers Face Off Over $1 Billion in Digital Cash(抜粋)

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