ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)のマティアス・ミュラー最高経営責任者(CEO)は、自社グループの300種類のモデル全てで電気自動車(EV)版を製造する広範囲な計画を発表した。燃焼エンジンから離れる戦略を加速させるとともに排ガス不祥事に区切りをつけたい考えだ。

  フランクフルトの国際自動車ショー開幕前夜のスピーチでミュラーCEOは、今後の巨大な課題を打ち出し、開発に200億ユーロ(約2兆6200億円)を投じ、2030年までにEVモデルを投入すると表明。EVに必要なバッテリーにさらに500億ユーロを投資する方針を示した。

マティアス・ミュラーCEO
マティアス・ミュラーCEO
写真家:Krisztian Bocsi / Bloomberg

  ミュラーCEOはフランクフルトで開いたイベントで数百人のゲストを前にスピーチし、「業界の変革は止めることができない。当社はその変革を主導する」と述べた。

  VWがEV分野で他社に追撃をかけることは、2年前に起きたディーゼル車排ガス不祥事を乗り越えるとともに世界各地の排ガス規制強化に対応していく上で重要な鍵となる。英国とフランスに続き中国も週末、化石燃料で動く自動車を段階的に禁止する計画を発表。世界最大の自動車市場である中国のこの計画により、EVへの世界的シフトが加速することは確実とみられる。

原題:VW CEO Vows to Offer Electric Version of All 300 Models by 2030(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE