国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株は急反発、北朝鮮や米ハリケーン警戒が後退-輸出中心広く上げ

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は急反発。警戒された北朝鮮の建国記念日に周辺国への威嚇行為がなく、米国を襲ったハリケーンの勢力もやや弱まり、投資家の間で過度なリスク回避姿勢が和らいだ。為替の円高進行が一服し、電機や輸送用機器、ゴム製品など輸出株中心に幅広い業種が高い。

  TOPIXの終値は前週末比18.72ポイント(1.2%)高の1612.26、日経平均株価は270円95銭(1.4%)高の1万9545円77銭。両指数とも上昇率は6月2日以来、およそ3カ月ぶりの大きさ。TOPIXは1週間ぶりに1600ポイント台に戻した。

  三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、「9日の北朝鮮建国記念日に挑発行動がなく、ユーフォリア(陶酔感)を楽しんでいる状況」と指摘。一方、国連の安全保障理事会で石油禁輸など厳格な制裁決議が採択されれば、北朝鮮暴発のリスクもあるため、制裁は「極端なものにならないことが世界株にとって一番のプラス」と話した。

  東証1部33業種はゴム製品や電機、医薬品、金属製品、卸売、パルプ・紙、ガラス・土石製品、化学、輸送用機器など31業種が上昇。鉱業、倉庫・運輸の2業種のみ下落。売買代金上位では8月の売上高が高い伸びだったローム、ゴールドマン・サックス証券が目標株価を上げた安川電機が大幅高。ソニーやルネサスエレクトロニクス、小野薬品工業、SMBC日興証券が投資判断を上げた野村ホールディングスも高い。半面、9カ月営業利益の進捗(しんちょく)率が低かったカナモトは急落、石川製作所など防衛関連銘柄、日本郵政や住友金属鉱山も安い。

  東証1部の売買高は14億9864万株、売買代金は1兆9900億円、代金は4営業日ぶりに2兆円の大台割れ。値上がり銘柄数は1617、値下がりは331。

●長期金利がゼロ%に上昇、リスク回避の反動売りで-超長期などは買い

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は下落。長期金利はゼロ%に上昇した。北朝鮮情勢を巡る緊張の緩和で、これまでリスク回避の動きで買い進まれてきた反動の売りが優勢だった。半面、需給の良好さを背景に利回り水準が相対的に高い超長期ゾーンに買いが入り、相場を下支えした。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前週末比12銭安の151円39銭で取引を開始し、一時は151円31銭まで下落。午後はやや下げ幅を縮め、結局15銭安の151円36銭で引けた。8日には151円51銭と2016年11月以来の水準まで上昇する場面があった。長国先物9月物は12日に最終売買日を控え、限月交代の動きとなった。12月物の日中売買高は3兆1546億円と、9月物の1兆8135億円を上回った。大阪取引所は夜間取引から中心限月が12月物に移行したと発表した。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「北朝鮮情勢の一服に加えて、5年債と20年債の入札を控えて売りが先行したが、思ったようには相場が下がらないので、買い戻しや押し目買いの雰囲気が出て来た」と指摘。「国債の大量償還日を20日に控え、投資家は何か買わないといけない」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の348回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高いゼロ%で開始。一時マイナス0.005%を付けたが、再びゼロ%に上昇した。8日にマイナス0.015%と2016年11月15日以来の水準まで低下した。

  超長期ゾーンは底堅い。新発20年物の161回債利回りは1.5bp高い0.535%を付けた後、0.525%まで戻す場面があった。新発30年物の56回債利回りも1.5bp高い0.82%から0.805%まで下げた。

●ドル・円が反発、北朝鮮や米ハリケーン懸念緩和で一時108円台半ば

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場ではドル・円相場が反発。先週末に北朝鮮によるさらなる軍事的挑発がなかったことや米フロリダ州に上陸したハリケーン「イルマ」の勢力が弱まったことでリスク回避姿勢が和らぎ、ドル買い・円売りが優勢となった。

  午後3時21分現在のドル・円は前週末比0.5%高の1ドル=108円39銭。米長期金利や株価が上昇する中、午前に一時108円56銭まで上昇した。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、先週末に警戒された北朝鮮の行動がなかったことでドル・円は買い戻されているが、国連安保理による制裁決議を控えて上値は重いと説明。「決議が採択されれば北朝鮮が何らかの行動に出る可能性が高く、今週は先週以上に緊張感が高まるリスクは大きい」とし、北朝鮮の行動次第では107円を割り込む可能性もあると語った。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE