ハリケーン「ハービー」襲来の影響でヘッジファンドも嵐に巻き込まれた。

  ヘッジファンドによるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の価格上昇を見込む買越残高は、ハービーの影響で2007年以降で最大の減少を示した後、テキサス州で製油所の操業が速いペースで再開したことから増加に転じた。

  トラディション・エナジー(コネティカット州)の市場調査担当マネジャー、ジーン・マクギリアン氏は電話インタビューで、売りポジションを保有する市場関係者は「製油所に影響が及ぶことで恩恵を受けるとみていたが、そうした状況は非常に短期的だと予想されることが分かり、売りポジションを減らした」と指摘した。

  ハービーが8月25日に上陸した影響で米国の石油精製能力の20%余りが停止し、原油の需要は急減し価格も下げた。ただ、バレロ・エナジーやシトゴ・ペトロリアム、マラソン・ペトロリアムなど石油精製会社数社の製油所は数日間で操業を再開。ハービーが去った後の価格上昇につながった。フィリップス66のスウィーニー製油所やエクソンモービルのボーモント製油所など一部の製油所については復旧までの期間が若干長かった。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドによるWTIの買越残高は5日終了週に15%増加し16万9985枚。売りポジションが7.3%と過去6週間で最大の減少を示す一方、買いポジションは3.3%増えた。

原題:Hedge Funds Flip-Flop as Harvey Shakes Up the Oil Market(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE