ドル・円が反発、北朝鮮や米ハリケーン懸念が後退-108円前半

更新日時
  • ドル・円は108円56銭まで上昇、先週末には107円前半まで円高が進行
  • 国連安保理での制裁決議控えて上値重い-CIBC

Japanese 10,000 yen, left, and U.S. 100 dollar banknotes

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

11日の東京外国為替市場ではドル・円相場が反発。先週末に北朝鮮によるさらなる軍事的挑発がなかったことや米フロリダ州に上陸したハリケーン「イルマ」の勢力が弱まったことでリスク回避姿勢が和らぎ、ドル買い・円売りが優勢となった。

  午後3時21分現在のドル・円は前週末比0.5%高の1ドル=108円39銭。米長期金利や株価が上昇する中、午前に一時108円56銭まで上昇した。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、先週末に警戒された北朝鮮の行動がなかったことでドル・円は買い戻されているが、国連安保理による制裁決議を控えて上値は重いと説明。「決議が採択されれば北朝鮮が何らかの行動に出る可能性が高く、今週は先週以上に緊張感が高まるリスクは大きい」とし、北朝鮮の行動次第では107円を割り込む可能性もあると語った。

  11日の東京株式相場は反発。米国株先物相場も上げており、米10年債利回りは2.09%前後と前週末の2.05%から上昇している。
  
  北朝鮮は11日、制裁強化の米国案を国連の安全保障理事会が決議すれば報復を招くと警告した。米国は北朝鮮による直近の核実験などを踏まえ、同国への新たな制裁のため11日に国連安全保障理事会で決議案の採決を求める。

  先週末の海外市場では、北朝鮮が9日の建国記念日に合わせて大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する可能性や「イルマ」による米国内での被害への警戒からリスク回避の動きが継続。ドル・円は一時107円32銭と昨年11月以来の安値を付けていた。

  FXプライムbyGMOの柳沢浩チーフアナリストは、ドル・円はまだドルの買い戻しが残っている感じがあるが、北朝鮮リスクがくすぶる中で何も考えずに買い戻す訳にもいかず、「108円60銭から上は重そう」と指摘。三菱東京UFJ銀行金融市場為替グループの野本尚宏調査役は、ドル・円がさらに戻すには「ハリケーンの被害が予想より軽微といったことや株価への影響が限定的ということの確認が必要」と話した。

  ユーロ・ドル相場は米長期金利低下や7日のドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の会見で強いユーロ高けん制がなかったことを受け、先週末に1ユーロ=1.2092ドルと2015年1月以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。その後上昇は一服し、週明けは米金利上昇を背景に1.20ドル台前半で弱含みとなった。

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