北朝鮮を黙らせるのは米国か中国か-共に危機解決を相手に期待

  • 朝鮮半島の非核化という最終目標では米中の考えは一致
  • 非核化実現の最善の方法を巡っては両国の思惑に溝

トランプ米大統領は中国に対し、北朝鮮の核開発停止に向け圧力をかけるようたびたび求めてきた。今年7月には中国は「たやすく」危機を収束できるだろうと同大統領は発言している。しかし中国指導部は、北朝鮮問題を解決できるのは米国だと考えている。

ソウルの街頭で米朝首脳のテレビ画像を見る通行人

写真家:JUNG YEON-JE / AFP /ゲッティイメージズ

  米中両国は朝鮮半島非核化の必要性で一致しているものの、それを実現させる最善の方法を巡っては溝がある。中国や近隣諸国が以前から北朝鮮の脅威を受けていたのに対し、米国が北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の標的とされる懸念が強まったのはごく最近であり、このため米政府には緊迫感が漂う。

  中国は北朝鮮の核開発問題を基本的には米朝間の問題と認識しており、中朝国境部での壊滅的状況をわざわざ引き起こしたくないと考えている。実際、中国政府は米朝の非難合戦が事態を悪化させていると警告している。たとえ中国が北朝鮮の経済逼迫(ひっぱく)を招く石油供給停止に踏み切っても、金正恩朝鮮労働党委員長は核開発をあきらめないというのが、中国側の見方だ。

  金委員長に核開発を放棄させる唯一の方法は、不可侵条約の締結など米国が安全保障上の確約を与えることだと考えられている。北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の米首席代表を務めたクリストファー・ヒル元国務次官補は、たとえ条約を結んでも北朝鮮が韓国など米国の同盟国を武力攻撃しないという信頼感を抱くことができないとの懸念があると指摘する。

原題:China and U.S. Both Think the Other Can Solve North Korea Crisis(抜粋)

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