ドル・円が107円台へ下落、米長期金利低下で昨年11月以来の安値

更新日時
  • ドルは主要10通貨全てに対して下落、対ユーロでは15年以来の水準
  • 精神的に105円が意識される可能性高い-野村証

Stacks of U.S. one-dollar bills

Photographer: Scott Eells/Bloomberg

東京外国為替市場ではドル・円相場が昨年11月以来となる1ドル=107円台へ下落。米長期金利の低下を背景にドル売りの流れが続いた。

  ドル・円は午後3時10分現在、前日比0.7%安の107円76銭。午前に付けた108円49銭を高値に水準を切り下げ、午後2時ごろに108円を割り込むと、一時107円63銭と昨年11月14日以来の安値を付けた。

  野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、「昨日からの流れで、大きなカタリストがあったわけではない」とドル・円の108円割れを説明。「101円台からのトランプラリーの61.8%戻しの107円87銭も切れてしまったので、いわゆるテクニカルなポイントはない。精神的には105円が意識される可能性が高い」と話した。

  米10年国債利回りは8日の時間外取引で、前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い2.01%まで低下。ハリケーン「イルマ」の米国経済への影響や北朝鮮動向への警戒を背景に、昨年11月以来の低水準を付けた。

  ドルは主要10通貨全てに対して下落。対ユーロでは一時1ユーロ=1.2092ドルと2015年1月以来となる1.21ドル台目前までドル安が進んだ。

  東海東京証券金融市場部外貨管理グループの吉田幹彦グループリーダーは、ドル・円の下落について、9日の北朝鮮の建国記念日を前にミサイル発射への警戒から108円割れを狙った動きが出たのではないかと指摘。「ドル・円はいいところまで下げている感じはするが、北朝鮮の建国記念日を前にロング持っては帰りづらい状況のため、意外と深く下押しするかもしれないと話した。

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