LNG供給過剰、不足に転じる可能性-シェニエールはアジア伸び指摘

  • 不足分はカタールの生産量の2倍に匹敵する見込み
  • 不足を補うために新規プロジェクトが必要になる:セディガス

液化天然ガス(LNG)市場を悩ませていた世界的な供給過剰が5年以内に縮小し始め、不足に転じる恐れがあるとの見方が出ている。不足分は主要生産国カタールの生産量の2倍に匹敵する可能性もあるという。

  フランスの業界調査団体セディガスは7日、電子メールで送付したリポート「LNG見通し」の中で、需要が2035年までの20年間に倍増すると予想されるため、不足を補うための新規プロジェクトが必要になると指摘。米輸出企業シェニエール・エナジーのジャック・ファスコ最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、アジアの買い手のLNG需要が「驚くべき」ペースで伸びていると語った。

  現在操業中か建設中のプラントでのLNG生産が世界の供給過剰拡大につながると予想されるものの、一部地域での施設の老朽化や資源減少で生産能力は21年を過ぎると縮小し始める見通し。こうした状況は、需要に対応するため向こう10年間に新規生産への投資を目指す英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルや米テルリアン、ロシアのノバテクなどの企業にとって追い風となる。

  セディガスは「LNG市場が継続的に伸びており、新規プロジェクトの実施による利ざやは大きくなるだろう」と予測している。
  
【世界のLNG生産能力保有国と生産国(上位10カ国)】

2017年のLNG生産能力保有国20年のLNG生産能力保有国35年のLNG生産国
カタールオーストラリア米国
オーストラリアカタールオーストラリア
マレーシア米国カタール
インドネシアマレーシアロシア
ナイジェリアロシアカナダ
米国インドネシアモザンビーク
アルジェリアナイジェリアナイジェリア
ロシアアルジェリアマレーシア
トリニダード・トバゴトリニダード・トバゴインドネシア
オマーンオマーンパプアニューギニア

出所:セディガス

原題:LNG Glut May Flip to Deficit as Cheniere Sees China Growth (1)(抜粋)

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