米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の大株主トライアン・ファンド・マネジメントは6日、経営陣に同社の改革案を示し、「息の詰まるような官僚主義」を排除しブランドやオンライン販売の拡充を模索するよう求めた。トライアンを率いる資産家ネルソン・ペルツ氏は来月開かれる株主総会で取締役就任を目指している。

  ペルツ氏は93ページにわたる計画書で、P&Gは事業部門の再編や小さくても高成長のブランドへの投資、デジタル戦略の優先が必要だと主張した。ブルームバーグの集計データによると、アクティビスト(物言う株主)のトライアンは約35億ドル(約3800億円)相当のP&G株を保有する第6位株主。

ネルソン・ペルツ氏
ネルソン・ペルツ氏
フォトグラファー:Patrick T. Fallon / Bloomberg

  ペルツ氏はP&Gに「ビューティー・グルーミング・ヘルスケア」、「ファブリック・ホームケア」、「ベビー・フェミニン・ファミリーケア」の3つの独立した主要部門に事業を分けることを要求。消費者の地元メーカー志向が進みつつあることを踏まえ、規模が小さめでも高い成長を誇るブランドを傘下に収め、融合していくべきだとトライアンは説明した。

  P&Gは7日、ペルツ氏は同社に関して「非常に古く、誤った情報に基づいた見解」を持っていると反論。同社ブランドは市場をリードすることが多く、業界トップの利益率を誇っている事実をトライアンは考慮していないと指摘した。デービッド・テーラー最高経営責任者(CEO)が2015年11月に就任して以降、P&Gは28%の株主還元を実現し、「同期間でトライアンが選んだ同業他社の平均12%を大きく上回る」と訴えた。

原題:P&G Told It Must Modernize as Peltz Escalates Board Fight (1)(抜粋)

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