ECBが検討のテーパリング選択肢、ルール調整せず実行可能-関係者

  • シナリオの月間購入額と期間は現在の制限に全て沿うと当局者
  • 一連のシナリオはいずれも市場の想定内だと当局者

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Photographer: Ralph Orlowski

欧州中央銀行(ECB)が検討している来年以降の資産購入の調整シナリオは、プログラムのパラメーターを動かさずに実施できる可能性がある。事情に詳しい複数の当局者が明らかにした。

  議論の非公開を理由に当局者が匿名で語ったところでは、ECB政策委員会に今週提示された資産購入プログラム調整の選択肢は、月間購入額と期間の組み合わせが現在の制限に全て沿ったものとなっている。これらのシナリオはいずれも市場の想定内だとしながらも、当局者らはその詳細を明らかにしていない。ECBの報道官はコメントを控えている。

  ECBは今回、資産購入プログラムの段階的な縮小の方法とスケジュールを巡る正式な協議をスタートさせた。ドラギ総裁は7日の政策委終了後の会見で、行うべき決定は「数が多く、複雑」でリスクを伴い、その「大部分」が10月になされる可能性が高いと発言。「さまざまなシナリオが話し合われたが、一連の議論はプログラムの長さと月間フローの規模に関するものだ」と語った。

  エコノミストらが一般に指摘するリスクとして、ユーロ圏のインフレ率がECBの物価安定の目安(2%弱)達成に向けた持続的な軌道に乗る前にECBが購入する債券が底を突く危険が挙げられる。現行の債券購入プログラムでは、一つの銘柄および発行体ごとの購入の上限がソブリン債で33%、国際機関債で50%と設定されている。また、各国の経済規模に応じて定められたECBへの出資比率(キャピタルキー)が、債券購入額の割合に反映される。

フランクフルトで記者会見に臨むドラギECB総裁

(出所:Bloomberg)

原題:ECB Is Said to Study QE Options That Don’t Need Tweak to Rules(抜粋)

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