英の支払い履行姿勢に不満強めるEU-通商協議の早期開始見込み薄か

英国との離脱交渉を担当する欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は、英国がEU離脱に伴う支払い義務を果たそうとしていないと批判し、両者の立場の隔たりがあらためて浮き彫りとなった。

Michel Barnier, chief negotiator for the European Union (EU)

Photographer: Dario Pignatelli/Bloomberg

  バルニエ氏は7日にブリュッセルで記者団に対し、「英国の姿勢に非常に失望している。EU離脱後の義務を含めて、国際公約を守るという当初の約束がほごにされるように見えるからだ。道義的ジレンマが存在する。28カ国で決めた予算を27カ国が拠出することなどあり得ない」と語った。

  2019年3月のEU離脱に伴う英国の支払い義務を巡っては、未解決の大きな問題が残っている。英国は離脱までの年間拠出金の支払いだけに法的義務を負うとの立場だが、離脱後にEU市場にどこまでアクセスできるかで幅を持たせるべきだという意見もあり、過去の約束に伴う義務が離脱後も続くとEUは主張する。

  EUは10月の首脳会議で、将来の英国との通商関係を巡る協議を開始できるほど離脱交渉に「十分な進展」があったかどうかを判断する。欧州議会のタヤーニ議長は7日の声明で、「交渉の現状と英国の姿勢を考えると、10月までに十分な進展を達成するのは極めて難しいと思われる」との認識を示した。

原題:Frustrated Barnier to U.K.: Stop Backpedaling on Brexit Bill (1)(抜粋)
Brexit Talks to Stay Stuck in Phase 1 in October: EU Parliament(抜粋)

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