米国債:上昇、欧州債につれ高-10年債利回り年初来の最低更新

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7日の米国債相場は上昇。欧州中央銀行(ECB)の政策会合を受けてユーロ圏の国債が上昇したことにつられ、米国債の出来高が急増した。フロリダ州に向かって進んでいるハリケーン「イルマ」や、北朝鮮が米国の圧力に対し「強力な対抗措置」取ると表明したことを背景に、警戒感も広がっている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.04%。ショートスクイーズの動きで相場が一段高となる中、同利回りは年初来の最低を更新した。

  ECBのドラギ総裁はユーロ上昇を注視していると言明し、債券購入プログラムの先行きについては10月に決定する見込みだと明らかにした。新たな政策見通しはほとんど示さなかったと市場では受けとめられた。

  12月の米利上げ確率は2営業日連続で低下して20%。前日の取引終了時点では25%だった。12月8日まで3カ月間の連邦債務上限適用停止が一因だ。連邦公開市場委員会(FOMC)は12月12、13両日に会合を開く予定。

  ハリケーンが接近していることや北朝鮮情勢の緊張がくすぶっていることも12月利上げ確率の低下につながっている。

  先週の米週間新規失業保険申請件数は2012年11月以来の大幅な増加となった。ハリケーン「ハービー」の被害を受けたテキサス州で申請者が急増した。申請件数は季節調整済みベースで前週比6万2000件増の29万8000件。これは15年4月以来の高い水準。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は24万5000件だった。

  米クリーブランド連銀のメスター総裁は、緩やかな利上げ軌道を維持することへの支持を改めて表明。「インフレ率が向こう1年程度かけ、当局の対称的な2%目標に持続的な形で緩やかに戻っていく環境は引き続き整っている」と述べた。  

原題:Treasuries Rally, Euro Soars as S&P Treads Water: Markets Wrap (抜粋)
Treasuries Rally, Follow Bunds in Short Squeeze Action (抜粋)

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