きょうの国内市況(9月7日):株式、債券、為替市場

国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株は上昇、米政治懸念の後退と円高一服-輸出、内需広く買われる

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は上昇。債務上限適用停止の延長を受け、米国の政治情勢や景気に対する懸念が後退した。為替市場では円高が一服、業績懸念も和らぎ、輸送用機器や機械株など輸出セクター、パルプ・紙や小売、建設株など内需セクターが幅広く高い。

  TOPIXの終値は前日比6.24ポイント(0.4%)高の1598.24と続伸、日経平均株価は38円55銭(0.2%)高の1万9396円52銭と4営業日ぶりに反発した。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、「米国が政府閉鎖やデフォルトとなれば、ドル売り・債券買い・株売りの短期投機材料となりかねなかった。先送りではあるが、米財政リスクは後退した」とみる。9日には北朝鮮の建国記念日を控えるものの、「日本株の上値を抑えていた要因が解消してきており、米金利はボトム圏で1ドル=108円台が円高の限界となれば、株価の下値不安は強くない」とも話した。

  東証1部33業種はパルプ・紙、機械、金属製品、ゴム製品、輸送用機器、倉庫・運輸、鉱業、建設、小売など28業種が上昇。鉱業は、「ハービー」の影響で閉鎖されていた製油所で操業が再開、6日のニューヨーク原油先物が4週ぶり高値となったことを受けた。保険や海運、情報・通信、その他製品、不動産の5業種は下落。売買代金上位では、米復興需要への期待が高まったコマツ、上期営業利益が8割増の三井ハイテックが高い。半面、米ハリケーンによる支払い負担への懸念で東京海上ホールディングス、SOMPOホールディングスなど損保株は安い。

  東証1部の売買高は15億2648万株、売買代金は2兆448億円。値上がり銘柄数は1432、値下がりは485だった。

●債券下落、30年入札低調で超長期中心に売り圧力-地政学リスク下支え

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は超長期債を中心に下落。米債務上限を巡る懸念の後退で米長期金利が上昇した流れを引き継いだほか、この日に実施された30年債入札結果が低調となり、超長期ゾーンに売り圧力が掛かった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の348回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.015%で取引開始。新発債として8月28日以来の高水準を付けた。その後は0.01%に戻した。新発20年物の161回債利回りは2bp高い0.54%、30年物55回債利回りは2bp高い0.825%と、ともに1日以来の水準まで上昇した。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「リスクオフ要因の一つだった米債務上限問題がいったん延命ということで米金利が反発した流れを引き継ぐ中、30年入札の低調な結果を受けて超長期ゾーンが下げ幅を拡大した」と指摘。ただ、「今の北朝鮮情勢を巡る地政学リスクを踏まえると大きくここから金利が上昇する展開も考えにくい」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比2銭安の151円24銭で取引を開始した後、一時151円21銭まで下落。北朝鮮が9日にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の可能性があるとの報道を受けて外国為替市場で円高に振れると、3銭高の151円29銭まで反発する場面もあった。結局は横ばいの151円26銭で引けた。

  財務省が実施した30年利付国債入札の結果によると、最低落札価格は99円00銭と、市場予想の99円15銭を下回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.67倍と、前回の3.90倍から低下。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は21銭と、2月以来の水準に拡大した。

●ドル・円は下落、北朝鮮情勢警戒で一時109円割れ-

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場でドル・円相場は下落。北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の可能性への懸念が重しとなった。一方で、トランプ米大統領と議会指導部が12月中旬までの債務上限引き上げで合意したことが支えとなり、下値は限定的だった。

  午後3時17分現在のドル・円は前日比0.1%安の1ドル=109円08銭。朝方に付けた109円27銭から、北朝鮮ミサイルを巡る報道を受けて、一時108円89銭まで下落した。その後は再び109円台前半に戻した。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、ドル・円について、「アジア時間は北朝鮮リスク報道が出れば円買いに行くパターン。ダウンサイドリスクがある。以前より北朝鮮情勢はエスカレートしてきた」と説明。「ミサイル発射の意味が違ってきて、以前より真剣な目で見ている。目先は108円50銭~110円00銭のレンジで行ったり来たりではないか」と語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、ほぼ変わらずの1ユーロ=1.1915ドル。欧州中央銀行(ECB)が7日に開く金融政策委員会では、政策金利と資産購入目標はいずれも現状維持が予想されている。市場はフォワードガイダンスの変更の有無やドラギECB総裁の記者会見に注目している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE