米航空業界が今後のパイロット不足への対応を迫られる中、米ジェットブルー・エアウェイズは自社のパイロット育成プログラムに参加するスーパーマーケット店員や会計士ら未経験者をさらに募集する。

  ジェットブルーは素人を商用ジェット機のパイロットに転身させる米国初の育成プログラムについて、これまで非常に成功しており、第2弾の候補者を募集していると説明した。プログラムは期間4年で、費用12万5000ドル(約1360万円)。オンラインでの願書受け付けは6日から30日まで。

  2016年に選ばれた同プログラムの最初の候補者24人中6人が、旅客機パイロットとして認定される上で重要な段階である飛行教官になる訓練を開始。訓練生には荷物係や食料品店員、重機オペレーター、会計士が含まれている。

  ジェットブルーの安全・警備・運航担当シニアバイスプレジデント、ウォーレン・クリスティー氏はインタビューで、「当社にはこのプログラムを継続する意図が明確にある」と指摘。「他に6つのパイロット採用プログラムがあるが、当プログラムは極めて成功している。本来ならこうした機会がなかったはずの人々に航空業界のキャリアへの道が開かれる」と述べた。

  米航空大手各社は必要とされる1500時間以上の飛行時間を既に満たしているパイロットの雇用に依存しており、多くは軍出身者や民間インストラクター経験者。こうした伝統を打ち破り、ジェットブルーはアジアや欧州の一部航空会社や軍が使用している訓練マニュアルを基に、パイロット育成を「一から」目指す「ゲートウェイ・セレクト」プログラムを作成した。

  ノースダコタ大学航空学部の調査によると、米航空業界のパイロット不足は26年までに1万5000人に膨らむ見通し。規定退職年齢の65歳に達するパイロットが増える一方、商用航空業界の職を選ぶ若者は減っている。

  ジェットブルーが選ぶ候補者数は今回も24人。プログラム第1弾では約1週間に1500人余りの願書を受け取っていた。訓練開始は18年初めが見込まれている。

原題:JetBlue to Expand Program That Turns Grocery Clerks Into Pilots(抜粋)

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