チョコに80年ぶり天然の新色-バレンタインデーにぴったりの色彩

  • 「ルビー・チョコレート」はピンクがかった色でベリーのような風味
  • スイスのバリー・カレボー、10年がかりで天然の新色チョコ開発

スイスのメーカーによる画期的な技術でチョコレートの色はダーク、ミルク、ホワイトという枠を超越した。

  世界最大のカカオ豆加工会社バリー・カレボーは、ネスレによる80年以上前のホワイトチョコレートバー製造開始以降では初めてとなる新しい天然色のチョコを開発した。ピンクがかった色でフルーティーなフレーバーのこの製品を、バリー・カレボーは「ルビー・チョコレート」と呼びたい考えだ。

バリー・カレボーの新製品「ルビー・チョコレート」

出典:Barry Callebaut AG

  世界のチョコレート市場が振るわない中で米ハーシーが15%の人員を削減し、ネスレは米チョコレート事業の売却を目指しているが、ルビー・チョコレートが売り上げを後押ししそうだ。来年のバレンタインデーには天然のピンク色をしたハートチョコが小売店の陳列棚いっぱいに並ぶかもしれない。

  バリー・カレボーのアントワーヌ・デサンアフリーク最高経営責任者(CEO)によれば、新製品は特殊なタイプのカカオ豆をベースに約10年にわたる開発を経て誕生した。ルビーチョコの原料となるカカオ豆はアフリカの象牙海岸やエクアドル、ブラジルから輸入され、独特な色は加工中に抽出されるパウダーに由来する。カーギルなどの企業もレッドココアパウダーを既に生産しているが、天然の赤みを帯びたチョコが製造されたのは今回が初めて。甘酸っぱいベリーの風味の新製品は5日に上海で発表された。

  デサンアフリークCEOは電話インタビューで新製品について、「天然で色鮮やか、甘美な世界にいざなうような感もあるけれど、正真正銘のチョコレートだ」と述べ、「バランスが良くミレニアル世代に訴えるものが大きいだろう」と語った。

  また、チョコレート市場としてはまだ新しい中国の消費者を引き付ける可能性があるという。同社は同国に加え、英国と米国、日本でも独立した消費者調査を通じ、この新製品をテストした。同CEOは「テストした主要国の反応は極めて良好だったが、チョコレートがまだ珍しい中国での反応もとても良かった」と付け加えた。

原題:Chocolate Gets First Addition to Color Palette in 80 Years (1)(抜粋)

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