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NY外為:ドルが下げ縮める-市場はECBの動きを見極めへ

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7日のニューヨーク外国為替市場では、一時2年ぶり安値に下落したドルが午後に入り下げをやや縮めた。米国債利回りこの日の最低水準から離れたほか、利益確定売りの動きが少ない中でテクニカル面での重要な水準を維持したことが手掛かり。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は約0.7%低下。午前中は欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の記者会見を受けてユーロが急伸する中で、ドルも大きく下げていた。ドラギ総裁は、ユーロを巡る懸念を繰り返し表明したものの、ユーロ高に対して行動を取る可能性については触れなかった。ユーロは1ユーロ=1.20ドルを超えた。カナダ・ドルは上昇。前日はカナダ中銀の利上げを受けて上昇したが、この日さらに上げを拡大した。市場の関心は8日発表のカナダの雇用統計に移っている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.7%低下。ユーロは対ドルで0.9%上昇し1ユーロ=1.2023ドル。ドルは対円で0.7%下げて1ドル=108円45銭。

  オアンダのシニア市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏は、1ユーロ=1.2000ドルの水準は「極めて重要」だと指摘。終値でこの水準を上回れば1.2150ドルが視野に入ることを示唆し、逆に下回った場合は「確信を持って買いに動くことはできない」ことを示すと指摘した。

  一方でアバディーン・スタンダード・インベストメンツのシニア投資マネジャー、パトリック・オドネル氏はユーロについて、ドラギ総裁の発言で上昇の動きが減速した可能性はあるが、なお上げ続ける見通しだと指摘した。

  ドルの対円相場は、午前中に付けたこの日の安値1ドル=108円05銭からやや持ち直す展開となった。北朝鮮が週末に弾道ミサイルを発射する可能性があるとの見方もあり、円には逃避による買いが入った可能性がある。

Halfway Back

  

欧州時間の取引

  欧州時間には、ECBの政策決定前からユーロは堅調な展開だった。ただ欧州大陸やロンドンのトレーダーによると、ECB会合を控えてポジション再調整の動きはほとんど見られず、出来高は比較的少ない状況だった。

  ECBはこの日、金融政策の現状維持を決める一方、今年に入ってからのユーロ上昇を反映してインフレ見通しを下方修正した。

  ECBは現行の量的緩和(QE)措置の維持を決定。ただ政策委員会は、ユーロ上昇が大半のメンバーにとって懸念要素となりつつあることを明確にした。ドラギ総裁は、ECBにはインフレ率の目安である2%弱の達成という責務があると改めて表明しつつ、達成には「自信と忍耐、そして粘り強さ」が必要だと強調した。

原題:Euro Climbs Above 1.2000 as Dollar Falls, ECB Frets About FX(抜粋)
原題:Euro Set for Best Run in Four Months Despite Jawboning Concerns(抜粋)

(第4段落以降を加え、書き換えます.)
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