9月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルは下げ縮小、米債務上限で大統領・民主党が合意

  ニューヨーク時間6日の外国為替市場で、ドルは安値から戻す展開。午前のドルは予想外のカナダ中銀利上げを受けて下げていたが、トランプ米大統領と民主党が債務上限の3カ月適用停止で合意したことを受けて下げ幅を縮小した。

  フィッシャー連邦準備制度理事会(FRB)副議長が辞任を明らかにするなど、この日の市場では動意材料が相次いだ。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は約0.1%下落。カナダ利上げの後には一時0.4%下げ、カナダ・ドルは対米ドルで2年ぶり高値に上昇した。市場の関心は7日の欧州中央銀行(ECB)政策会合に移った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは0.1%未満上昇の1ユーロ=1.1917ドル。ECB発表を控え、1.1903ドルから1.1950ドルのレンジ取引だった。ドルは対円で0.4%上げて109円22銭。ドルは対カナダ・ドルで1.2%安に下げ縮小、1ドル=1.2226カナダ・ドル。一時は1.8%下げた。

  フィッシャーFRB副議長の辞任表明に反応し、ドルは午前中、一時この日の安値に下げる場面があった。フィッシャー副議長は10月13日もしくは同日前後をもって辞任する意向。トランプ米大統領に提出した6日付の辞表で、「一身上の都合」だと説明した。

欧州時間の取引

  欧州時間にはユーロが大きく上昇。米金融当局者のハト派寄りの発言やECBの政策会合を控えたオプション取引が背景にある。

  1日物のユーロ・ドルのインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)はこの日、ECB政策会合を巡るリスクを反映する形で上昇した。

  円は対ドルで108円45銭に上昇。北朝鮮で地震とソーシャルメディアが伝え、核実験が疑われた。ただこれは誤報のもようだったため、108円71銭に急速に上げを縮めた。
原題:Dollar Rebounds on Debt-Limit Deal; Euro Range-Bound Before ECB(抜粋)
原題:Euro Heads for Third Day of Gains on Fed Talk Before ECB Meeting(抜粋)

◎米国株:反発、債務上限やハリケーン救済などの合意で一段高

  6日の米国株式相場は反発。債務上限適用停止の延長と12月中旬までの政府運営資金の確保で、トランプ米大統領と議会指導部が合意したことが追い風となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%上げて2465.54。ダウ工業株30種平均は54.33ドル(0.3%)高の21807.64ドルだった。

  北朝鮮を巡る緊張の継続、カリブ海を通過中のハリケーン「イルマ」、フィッシャー連邦準備制度理事会(FRB)副議長の辞表提出などがあったにもかかわらず、相場は落ち着きを取り戻した。ハリケーン「ハービー」の被害救済と抱き合わせにした大統領との合意が民主党指導部から発表されると、S&P500種は上昇の勢いを強めた。

  この合意で金融市場ではリスク要因の一つが後退したが、未解決の問題はまだ山積している。CIBCのエコノミスト、ロイス・メンデス氏は、フィッシャーFRB副議長が任期満了を待たず10月半ばに辞任することは、「すでに不透明だったFRBリーダーシップの見通しに、一層の不安をもたらすもの」だと指摘した。

  S&P500種の業種別11指数では、原油高を背景にエネルギーが最も大幅に上昇。電気通信サービスは下落した。

  個別銘柄では、HCAホールディングスやテネット・ヘルスケアが下落。RBCのフランク・モーガン氏はリポートで、これら病院運営会社はフロリダ州でのエクスポージャーが高く、イルマの影響で何らかの混乱に陥るリスクがあると指摘した。

  イルマがカリブ海地域に損害を及ぼす可能性を嫌気し、クルーズ株も安い。世界最大のクルーズ船運航会社、カーニバルは今年に入って最大の下げとなった。
原題:Stocks Rise, Treasuries Fall on Debt-Ceiling Deal: Markets Wrap(抜粋)
U.S. Stocks Shrug Off Storms and Global Threats: Markets Wrap(抜粋)
HCA, Tenet Healthcare Are Among Most at Risk From Irma, RBC Says(抜粋)
Cruise Stocks Plunge as Hurricane Irma Threatens Caribbean (1)(抜粋)

◎米国債:下落、午後に売りかさむ-大統領と議会が債務巡り合意

  6日の米国債は下落。トランプ米大統領と議会が債務上限の3カ月適用停止で合意したとのニュースが午後に伝えられと、売りがかさんだ。償還期限が10月から12月まで米財務省短期証券(Tビル)のイールドカーブはスティープ化した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.11%。

  トランプ大統領と議会指導部はハリケーン「ハービー」の被害救済法案に、12月15日まで債務上限の3カ月適用停止と政府運営資金の確保を抱き合わせることで合意した。  

  フィッシャー連邦準備制度理事会(FRB)副議長がこの日、辞表を提出した。10月13日もしくは同日前後をもって辞任する意向。フィッシャー氏が任期終了を待たずに辞任することで、トランプ米大統領はこれまで想定されていたより早期にFRB指導部の再編に着手できるようになる。

  今週は欧州中央銀行(ECB)の金融政策会合が開かれる予定だが、会合後のドラギ総裁の発言が注目されている。

  FRBが午後に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、経済は過去2カ月 間、全国的に緩慢ないし緩やかなペースで拡大した。労働市場は賃金上 昇圧力なき引き締まり状況が続いていると指摘した。
原題:Treasuries Dip, T-Bill Curve Steepens After Debt Limit Extension(抜粋)
Stocks Rise, Treasuries Fall on Debt-Ceiling Deal: Markets Wrap(抜粋)
Fed Sees Limited Wage Pressures as Labor Market Remains Tight(抜粋)

◎NY金:反落、米大統領と議会が「ハービー」被害救済と債務上限で合意

  6日のニューヨーク金相場は反落。トランプ米大統領と議会指導部がハリケーン「ハービー」の被害救済法案に、12月15日までの債務上限引き上げと政府運営資金の確保を抱き合わせることで合意したことが背景。

  米景気減速懸念や米国と北朝鮮の情勢緊迫化を背景に、上場投資信託(ETF)を通じた金保有高は前日までの時点で3日連続で増加していた。

  金ディーラーのシャープス・ピクスリーのロス・ノーマン最高経営責任者(CEO)は「金が本当に『恐怖の総和』であるならば、金価格は全ての状況がバラ色というわけではないことを示している」とリポートで指摘。「金には勢いもあるようだ」と続けた。

  ブルームバーグのデータによると、ニューヨーク時間午後2時3分現在、金スポット相場は前日比0.4%安の1オンス=1334.09ドル。前日には一時1344.44ドルと、昨年9月8日以来の高値をつけいていた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.4%下落の1339ドルで終了した。
原題:‘Sum of All Fears’ Fuels Gold Rally as SPDR Attracts $1 Billion(抜粋)
Gold Drops After Congress Agrees on Harvey Aid, Debt Limit(抜粋)

◎NY原油:続伸、4週ぶり高値-製油所の操業再開が拡大

  6日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。ハリケーン「ハービー」の影響で閉鎖されていた製油所で操業再開の動きが活発になったことを背景に、4週ぶり高値に上昇した。

  TDセキュリティーズの商品戦略責任者バート・メレク氏(トロント在勤)は製油所の操業再開について、「一部で考えられていたような極めて大規模な在庫積み上がりは起きないということを意味する」と電話インタビューで指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比50セント(1.03%)高い1バレル=49.16ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は82セント上昇の54.20ドル。
原題:Oil Climbs to Four-Week High as Refinery Demand for Crude Rises(抜粋)

◎欧州株:小じっかり、自動車株が7週ぶり高値-旅行関連銘柄は下げる

  6日の欧州株式相場は小じっかり。自動車株が7週間ぶり高値を付けて旅行関連銘柄の下げを埋め、全体として小幅高となった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の373.95。一時0.6%下げていた。自動車株が1.7%上昇した一方、旅行関連銘柄は0.5%下げ、3日続落となった。業種別19指数のうち10指数が値上がり。構成銘柄のうち上昇したのは232銘柄、下落したのは357銘柄。

  域内の主要株価指数では、ドイツのDAX指数が0.8%高、フランスのCAC40指数は0.3%、イタリアのFTSE・MIB指数は0.4%それぞれ上昇。一方、英FTSE100指数が0.3%安、スペインのIBEX35指数は0.5%下げた。
原題:Europe Stocks Steady as Carmakers Rally Offset Travel Firms Loss(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が下落、ECB会合を控え-周辺国債も下げる

  6日の欧州債市場ではドイツ国債先物が下落。5日にリスクオフでブルフラット化したことを受け、短期債が大きく下げた。ECB会合を控え、オプション取引を通じて相場を押し下げる動きが再び盛んになった。

  国債入札を前にしたポジション調整が周辺国債のスプレッド拡大を後押し。最近のリスクオフによるブルフラット化に乗じ、オプション取引が活発化。
原題:Bunds Drift Lower as Market Sets Up for ECB; End-of-Day Curves(抜粋)

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