ECBは市場を根拠に、市場はECBへの予測で動く-臆測の輪を一周

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Photographer: Ralph Orlowski

ドラギ総裁はじめ欧州中央銀行(ECB)当局者らは金融政策への姿勢を変えるにあたり、同中銀の経済予測をその根拠にする。その経済予測が根拠とする市場のシグナルには、将来のECB政策に対する予想が含まれる。

  資産購入プログラムの暫定終了期限まで4カ月を切った現時点で、来年以降の政策についてECB当局者らは口を閉ざしている。投資家はECBの意向を推測するしかない。結果として、ドラギ総裁らは投資家の推測でゆがめられた経済予測をシグナルとして受け取る可能性がある。

  BNPパリバ・アセット・マネジメントのエコノミスト、リチャード・バーウェル氏は「ECBは予測に基づいて政策を決定するが、その予測は資産価格に基づいており、資産価格はECB政策に対する市場の推測を反映している」とし、「ぐるりと一周回っている」と指摘した。

  ECBは2日間の政策会合を6日に開始するに当たり、最新のスタッフ経済予測を受け取る。それを踏まえ、来年以降の政策措置について初めて正式に協議する見込みだ。インフレ率が目標を下回っているものの、勢いと広がりを見せている経済成長を背景に、12月までは月600億ユーロで継続されることになっている債券購入は来年縮小が始まるとみられている。ブルームバーグのエコノミスト調査では、ECBが来年1月から9カ月間をかけて購入を徐々に縮小するとの予想が示された。

  最終的な決定は12月会合まで明らかにされない可能性もある。政策委員会は12月までは戦略を最終決定できない見込みだと、事情に詳しい複数の関係者が述べている。ぎりぎりまで投資家に伏せておくのは芳しくないと当局者らは認識しているものの、今回もしくは10月26日の会合で打ち出せるのはせいぜい全般的な示唆にとどまる可能性があるという。

原題:Draghi’s Next Step Shaped by Views of Investors Kept in the Dark(抜粋)

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