韓国のカカオ、日本の漫画人気に期待-海外での成功の突破口に

  • 同社は2020年の東京での株式上場を積極的に検討
  • 漫画アプリの1日当たりのユーザー数は8月時点で90万人に達した

アジアのメッセージアプリは、自国市場で大成功を収めた後、海外で勢いを伸ばすことに苦戦してきた歴史がある。韓国のカカオはこの傾向を打破するため、日本の漫画人気に期待している。

カカオのアプリ「ピッコマ」

Source: Kakao Japan

  韓国で4300万人のユーザーを抱えるカカオの市場価値は8兆1000億ウォン(約7800億円)に達したが、国外では知名度が低く、それが2014年8月のピークからの33%の株価下落の一因となっている。 東南アジアや日本で顧客を拡大するための以前の取り組みは頓挫した。中国の微信(ウィーチャット)やLINE(ライン)との競争に直面したためだ。

  日本で顧客を獲得し、漫画市場で多数のライバルを制するために、カカオのアプリ「ピッコマ」は新たなビジネスモデルを採用した。コアなファンだけではなく気軽な読者も取り込むため、漫画1冊ごとに課金するのではなく、1冊を章に分割して低価格のサービスを提供した。その結果、ユーザーと売上高が増加。同社は20年の東京での株式上場を積極的に検討している。

  カカオジャパンの金在龍(キム・ジェヨン)代表取締役社長は東京本社でのインタビューで「カカオはこれまで韓国以外でこのような成長を見たことがない。ここにはチャンスがある」と語った。

  30人余りで構成されるカカオの日本部門は、昨年4月にピッコマのサービスを開始し、数十シリーズの漫画を提供。今では1000作を超える作品が提供されている。漫画アプリの重要な指標である1日当たりの読者数は8月時点で90万人に達し、月間ユーザー数は200万人を突破。5月から3カ月間のダウンロード数は、日本の大手出版社やLINEが運営するサービスを上回った。

  金社長は日本で確固たる地位を築いた上で、ウィーチャットを傘下に持つインターネット企業テンセント・ホールディングス(騰訊)との関係を利用し、中国市場に進出したいと考えている。テンセントは関連会社を通じてカカオ株8%余りを保有している。

カカオジャパンの金在龍(キム・ジェヨン)代表取締役社長

出典:カカオジャパン

  金氏は「韓国以外で一つのサクセスストーリーも語れなかったことは苦しかった」とした上で、今こそがそのサクセスストーリーだと経営陣は考えていると述べた。

原題:Kakao Counts on Japan’s Manga Love to Break Through Overseas (2)(抜粋)

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