ドル・円が一時1週間ぶり安値、108円割れリスクを指摘する声も

更新日時
  • 1ドル=108円50銭まで下げる場面も-北朝鮮情勢が引き続き重し
  • ドルの悪材料に枚挙にいとまが無い状況でドル安リスク-ドイツ証券

Japanese 10000 yen notes

Bloomberg

東京外国為替市場では、ドル・円相場が午前の取引で1週間ぶりの安値を付けた。北朝鮮情勢や米国の自然災害と政治的混乱に対する警戒感、米金利の低下などが相場の重しになっている。市場関係者からは、昨年11月以来となる1ドル=108円台割れの可能性を指摘する声も出ていた。

  ドル・円は6日午後3時26分現在、前日比0.1%安の108円75銭。朝方から前日のドル安の流れを引き継ぎ、一時108円50銭と8月29日以来の安値を付けた。円は主要16通貨に対して、3営業日連続でほぼ全面高の展開となった。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「債務上限引き上げ問題だけでもドルの下押し材料になり得るところに、北朝鮮リスクやブレイナードFRB理事のハト派発言、幼少時に米国に不法入国した移民の合法的在留措置(DACA)問題に伴う政治リスク、新たなハリケーン『イルマ』への警戒も加わった」と述べた。

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  米国ではテキサス州を中心に大きな被害をもたらしているハリケーン「ハービー」に続き、ハリケーン「イルマ」が接近。フロリダ州は非常事態を宣言している。また、セッションズ司法長官がDACAの廃止を発表したことを受け、米国内での混乱が警戒されている。

  野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、この日のドル・円相場について「年初来の安値や8月の安値を前に水準感で支えられやすい感じになっている」と指摘。ただ、9月9日の北朝鮮建国記念日を控える中で「何が出てくるか分からないこともあり、ドル・円の高値を買い上がりづらい一方、下値も材料が無い中では動きづらい」と述べた。

  ドイツ証券の小川氏は「米10年債利回りが大きく下げてきており、方向感としてはドルはもう少し弱くなる可能性がある。ドルの悪材料がある中でドル・円は108円を割り込むリスクはある」との見方を示した。

  豪ドル・ドル相場は1豪ドル=0.8021ドルから0.7976ドルまで上下に振れる動き。豪州の4ー6月期国内総生産(GDP)の統計発表前には、好結果を期待した買いが優勢になったものの、市場予想を下回る結果となったことを受けて下落に転じた。同時刻現在は0.1%安の0.7988ドル。

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