PIMCOトータル・リターン、4年余りの資金流出に歯止め-関係者

  • 「テーパー・タントラム」やグロース氏退社で13年以降に解約増加
  • 今年は競合ファンドの88%より高いパフォーマンス

かつては世界最大のミューチュアルファンドだった「PIMCOトータル・リターン・ファンド」の月間資金流出入が4年余りで初めて純増となった。好調な運用成績に投資マネーが引き付けられた。

  事情を知る関係者1人によると、同ファンドの8月の資金動向は再投資された分配金を含めない暫定ベースで3億4800万ドル(約378億円)の純流入。総資産は8月31日時点で747億ドルとなった。

  運用資産は2013年4月に2930億ドルでピークを打った後、約75%減少していた。減少の一因は13年5月に始まったいわゆる「テーパー・タントラム」で、金利上昇懸念で債券離れが進んだ。その後14年9月に解約が急増したのは、同ファンドの運用を1987年に始め、長期にわたり業界屈指の高リターンを記録する成長を指揮したビル・グロース最高投資責任者(CIO)の退社がきっかけ。14年10月だけで323億ドルの資金引き揚げがあった。

  グロース氏退社後はスコット・マザー、マーク・キーセル、ミヒル・ウォラーの3氏が運用を引き継いだ。8月末までの3年間の年平均リターンはプラス3%で、ブルームバーグが追跡する同種のファンドの75%を上回る成績。今年1-8月はプラス5.3%で、競合ファンドの88%よりも高いパフォーマンスとなっている。

原題:Pimco Total Return Is Said to Snap Four-Year Streak of Outflows(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE