点心債市場に明るい兆し-北朝鮮巡る緊張で人民元が避難通貨に

  • オフショア人民元は4日まで14日連続上昇、過去最長
  • 人民元上昇はオフショア元建て債市場を支える-中銀国際

人民元

Bloomberg

オフショア人民元が記録的な上昇を続けたことで、中国本土以外で発行される人民元建て債券である「点心債」の市場に再び希望が生まれつつある。

  人民元は北朝鮮を巡る緊張が高まる中で買われ、過去1カ月、アジア通貨で最も高い上昇率を示した。中銀国際はこれを、香港で発行される点心債にとって良い兆候だと指摘する。点心債市場は2015年以降、圧力にさらされてきた。同年の人民元の実質切り下げで世界的に金融市場が混乱し、人民元の動きは上昇方向のみとの市場の予想が打ち砕かれた。今年の点心債発行額はこの7年間で最少となる可能性がある。

  しかしオフショア人民元は4日まで14営業日連続で上昇し、10年8月にさかのぼるブルームバーグの集計データで最長の上昇局面となった。10月18日に共産党大会を控え、当局がこの時期、人民元を下支えするとの観測がある。また、当局の下支えを得られるという前提で、人民元が米国と北朝鮮との緊張激化を懸念する投資家の資金の避難先となりつつある。

  中銀国際の呉瓊アナリスト(香港在勤)は「人民元の上昇傾向、少なくとも安定は続くように思われる。これがオフショアの人民元建て債市場を支えるだろう」と述べた。

原題:Yuan’s New Role as Haven Is Last Great Hope for Dim Sum Debt (1)(抜粋)

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