JAL:緊急事態宣言のNY行きエンジンに鳥衝突の痕跡なし

更新日時
  • 当初はバードストライクが原因と推測、引き続き原因を調査
  • 別要因によるエンジン不具合、米GE製エンジン

A Japan Airlines Co. (JAL) aircraft

Photographer: Tomohiro Ohsumi

羽田空港離陸時に左エンジンで出火するなど不具合が発生し緊急事態を宣言していた日本航空ニューヨーク行きJL6便(ボーイング777型機)は、5日午後0時9分に無事、羽田空港に着陸した。乗客・乗員251人にけがなどは無かった。

  日航広報担当者の籔本祐介氏は午後6時過ぎの電話取材で、当初、不具合の原因は鳥が機体に衝突する「バードストライク」だったと推測されていたが「エンジンが鳥を吸い込んだ痕跡は見つからない」と述べた。不具合は別要因で同氏は「出火の原因など引き続き調査を続け究明する」とした。今回の不具合を示したエンジンは米GE製。

  同便は午前11時ごろに離陸し直後に緊急事態を宣言。房総半島沖で搭載していた燃料を放出し羽田空港に戻った。

バードストライクは羽田が突出

  国土交通省のデータによると、2016年に日本国内の空港で発生したバードストライク件数は1626件。このうち、引き返しや目的地変更など飛行計画を変更したケースは22件。エンジンに衝突した件数は312件で、うち22件がエンジンやプロペラを損傷させた。空港別では羽田空港が国内最多で182件と、2位の大阪国際空港(伊丹空港)の73件と比べ突出している。

  航空経営研究所の稲垣秀夫主席研究員によると「バードストライクは世界の空港や航空会社共通の悩み。特に羽田のように海岸に面した空港では多く発生する傾向がある」という。「羽田でも空砲による音で鳥が飛行機に近寄らないよう対策はしているが完全に防ぐのは難しい」と指摘した。

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