年初にユーロ高見込んだUBSウェルス、今では調整の可能性も想定

One-hundred euro currency banknotes

Photographer: Akos Stiller

UBSウェルス・マネジメントは、今年初めにユーロ高の可能性を鋭く予想した数少ない投資家の一つだ。しかし、欧州中央銀行(ECB)による緩和縮小の開始が市場の見通しよりもゆっくりとしたものになるとみて、今では調整も考えられるとしている。

  年初の段階で、ブルームバーグが調査した投資家の大半が、ユーロが対ドルで1ユーロ=1.03ドル前後ないし等価に下落するとさえ予測していたのに対し、UBSウェルス・マネジメントの予想は1.15ドルと異彩を放っていた。

  今年のユーロ相場は軟調なスタートとなった。昨年11月の選挙で米大統領に選ばれたトランプ氏の財政改革への強い期待感から、アナリストの間にドル先高観が優勢だったためだ。だが、米国の財政改革が進展に乏しい一方で、ユーロ圏の経済見通しが改善して同地域の政治リスクが後退する中で、ユーロは懐疑論を振り切って上昇してきた。

  UBSウェルス・マネジメントのグローバル最高投資責任者(CIO)、マーク・ハーフェラー氏は「年初にはドル先高観が広がっていたが、ECBが2018年初めに債券購入を減らし始めるとの見方から、今ではユーロフォリア(ユーロへの高揚感)が取って代わっている」と分析。「だが、少なくとも向こう数カ月はユーロ高の多くの部分が終わりとなる可能性がある」と指摘した。

  UBSウェルス・マネジメントは、仮に米国で税制改革案が議会を通過するか、何の問題もなく連邦債務上限が引き上げられれば、ドルが短期的に反発する可能性さえあると予想。投資家にユーロ・ドルで中立的なポジションの保持を勧める同社は、ユーロが向こう半年で1.18ドルで取引されると見込んでいる。

原題:UBS Wealth That Foresaw Euro Rally Now Sees a Correction Looming(抜粋)

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