ポンド安、9月も続く見通し-英議会が夏季休会から再開する中

  • 離脱交渉が行き詰まる中、ポンドは8月にユーロとドルに対し下落
  • 英政府が明確さを打ち出せなければポンド投資家の不安拡大との指摘

New British one pound coins

Photographer: Jason Alden/Bloomberg

ポンドは8月にユーロに対して下落し、これで4カ月連続の下げ。9月の見通しもさほど楽観的にならないもようだ。

  対ドルの週間ベースでは1日終了週で2週連続の上昇となっている。しかしポンドの対ドル相場は先月、昨年10月以来最大の下落を記録。英国の欧州連合(EU)離脱交渉は先月31日、足踏み状態のうちに3回目の交渉ラウンドを終えた。

  英議会が今週、夏季休会から再開する中、メイ首相はポンドのさらなる下落阻止に向け、保守党政権の閣僚の足並みをそろえる必要がある。

  コメルツ銀行の外為ストラテジスト、トゥ・ラン・グエン氏は「保守党と野党・労働党でEU離脱に関する見解が大きく異なるばかりでなく、保守党内もそうであることが明らかになった」と指摘。「英政府が明確に立場を打ち出せなければ、ポンド投資家の間で不安が広がる可能性が高い」と分析した。

  10月19日のEUサミット前に交渉ラウンドはあと2回しか残されていないため、今後数週間はポンド相場にとって極めて重要な意味を持つ。通商問題の協議に移行するためには、清算金の問題を含め、十分な進展が必要になる。

  先月、ポンドはドルに対し2.2%下落。ユーロは対ポンドで2.8%上げた。

原題:Pound’s Summer Woes Set to Continue as U.K. Parliament Returns(抜粋)

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