外為:ドル下落続く、北朝鮮リスクで安全性に逃避-109円台後半

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

ドルは3営業日連続で下落。円は上昇した。朝鮮半島を巡る地政学的懸念が深刻化し、安全性に資金を逃避させる動きが活発になっている。

  ホワイトハウスは北朝鮮とビジネスを行う国への経済制裁や禁輸措置を検討していると示唆。マティス国防長官は、米国には「多くの軍事的な選択肢」があると表明。北朝鮮はこれに先立ち、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載可能な水素爆弾の実験に成功したと発表した。

  米銀シティグループのジョアンナ・チュア氏が率いるエコノミストチームは顧客向けのリポートで、「短期的にはリスク回避の取引を想定するべきだ」と指摘。「しかしながら、緊張というものは急速に和らぐことが多く、こうした市場の動きは短命に終わる傾向がある。従ってこの試練に対する世界の対応が軍事力の行使、もしくは北朝鮮で金体制が崩壊する確率を押し上げない限り(いずれも可能性は低い)、今回も同じような道をたどりそうだ」と分析した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。ユーロは0.3%高い1ユーロ=1.1896ドル。円は0.5%上昇し1ドル=109円66銭。約3週間ぶりの大幅高となった。スイス・フランは0.8%上げて1フラン=0.957ドル。

  米国がレーバーデーの祝日のため、商いは比較的薄い。今週は欧州中央銀行(ECB)をはじめ主要中銀の政策会合を控えていることもあり、様子見に回っている投資家は少なくない。

  今週は7日にECBが政策会合を予定。調査によれば、ドラギ総裁はユーロ高への懸念を表明するが、資産購入プログラムの今後については多くを語らないと予想されている。

  連邦準備制度理事会(FRB)からは今週、ブレイナード理事やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、ダラス連銀のカプラン総裁、ニューヨーク連銀のダドリー総裁らが発言を予定している。

原題:Stocks Fall as Korea Tensions Flare; Dollar Drops: Markets Wrap(抜粋)
USD Drops Third Day as Havens Gain on North Korea: Inside G-10(抜粋)

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