シュルツ独SPD党首、突破口開けず-メルケル首相とのTV討論会

People watch German Chancellor and Christian Democrat (CDU) Angela Merkel debate with her main opponent, Social Democrat (SPD) and chancellor candidate Martin Schulz.

Photographer: Maja Hitij/Getty Images

ドイツの総選挙でメルケル首相に対抗する社会民主党(SPD)のシュルツ党首は、3日のテレビ討論会で決定的な突破口を開くことができなかった。メルケル首相は自らの実績について立場を曲げず、難民に対する国境開放やトルコとの取引に関する決断は正しいと主張した。

  次期独首相が決まることになる選挙戦で後れを取ったシュルツ氏は、年金問題や経済、欧州のトランプ政権対応などでメルケル氏を追及することに繰り返し失敗。また、政策面でメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の立場との違いを明確にできなかった。

  討論会後に公表された調査速報ではメルケル氏が勝利したとの見方が示された一方、2回目の調査速報は引き分けだった。シュルツ氏はツイッターへの投稿で「良い晩だった」と述べ、討論会のパフォーマンスは予想よりもやや良かったものの、9月24日に総選挙を控えて失地回復に向けた最後のチャンスは通り過ぎた可能性がある。

  ベレンベルグのチーフエコノミスト、ホルガー・シュミーディング氏はインタビューで、「シュルツ氏への期待は低かった。予想よりはやや良かったが、討論会の勝者として終ったわけではない」と指摘。両候補の差は「あまり大きくなかった」とし、「シュルツ氏が多くの浮動票を確保するには力不足だろう」と述べた。

原題:Schulz Fails to Break Through as Merkel Stands Firm in TV Debate (抜粋)

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