超長期債上昇、マイナス金利回避の需要-長期金利は10カ月ぶり低水準

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  • 大量償還も控えて、買うとすれば超長期債しかない-岡三証
  • 新発20年債利回り0.525%、新発30年債利回り0.81%にそれぞれ低下

A Japanese national flag flies outside the Bank of Japan (BOJ) headquarters in Tokyo, Japan.

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

債券相場は超長期ゾーンを中心に上昇。長期金利がマイナス0.01%と約10カ月ぶりの水準まで低下する中、プラス利回りを維持している超長期債に対する買い圧力が掛かった。

  4日の現物債市場で20年物の161回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.525%と、新発債としては昨年12月8日以来の水準まで下げた。新発30年物55回債利回りは1bp低い0.81%と、6月28日以来の水準まで買われた。
  
  長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは0.5bp低いマイナス0.01%と、昨年11月15日以来の水準で取引を開始。一時はマイナス0.005%に戻す場面もあったが、再びマイナス0.01%に下げている。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「北朝鮮の核実験を受けて安全資産需要で10年債が買われたものの、マイナス金利をさらにどんどん買い進むということには抵抗感がやはりある」と指摘。「仕方なくプラスにいく年限は伸びていくという流れがある中で、大量償還も控えて、買うとすれば超長期債しかない」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比5銭高の151円27銭で取引を開始。一時は151円31銭と、日中取引ベースで昨年11月11日以来の高値を付けた。その後は伸び悩む展開となり、結局は横ばいの151円22銭で引けた。

北核実験

  北朝鮮は3日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載可能で「かつてないほどの威力」を備えた水爆の実験に成功したと発表した。トランプ米政権になってから初の核実験。同国の朝鮮中央通信(KCNA)は、金正恩朝鮮労働党委員長が命じて実施された実験は「完全に成功」し、水爆の精密さと技術を確認したと伝えた。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、「北朝鮮の核実験は一般的には大きい出来事だが、今のところ今回のステップがさらに大きなことに発展する状況にはない」と指摘した。

日銀オペ

  日本銀行が実施した長期国債買い入れオペは、残存期間「10年超25年以下」が2000億円、「25年超」が1000億円、「1年以下」が1000億円と、いずれも前回と同額だった。オペ結果によると、応札倍率は「10年超25年以下」が3.53倍、「25年超」が3.91倍とともに前回から上昇した一方、「1年以下」は2.5倍に低下した。

日銀国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

  岡三証の鈴木氏は、オペの結果について、「超長期ゾーンは今週30年入札を控えており、全体的な利回り低下を受けて利食い売りの面がある」と指摘。一方、「中短期ゾーンは海外勢の買いが回復しつつある半面、オペ減額のリスクもあるため、上値は重い」と言う。

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