北朝鮮:「かつてないほどの威力」備えた水爆実験に成功

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  • 北朝鮮の核実験実施は2016年9月以来で6回目
  • 実験は「完全に成功」、「信頼性は完璧に保証された」とKCNA

北朝鮮は3日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載可能で「かつてないほどの威力」を備えた水爆の実験に成功したと発表した。トランプ米政権になってから初の核実験。

  北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、金正恩朝鮮労働党委員長が命じて実施された実験は「完全に成功」し、水爆の精密さと技術を確認したと伝えた。核戦力で米国を攻撃する能力獲得を目指す北朝鮮は、トランプ大統領の警告に対抗する姿勢を示した。

金正恩朝鮮労働党委員長

Source: KCNA via EPA

  KCNAは「核弾頭運用の信頼性は完璧に保証された」と報じた。

  韓国気象当局によれば、現地時間午後0時29分(日本時間同)ごろに北朝鮮北東部豊渓里の核実験場の近くで、マグニチュード(M)5.7の地震が観測された。気象当局によれば、爆発の威力は昨年9月の核実験時の約6倍だった。

  河野太郎外相は「全ての選択肢をテーブルに載せてこれから調整をしたい」と発言。安倍晋三首相は「断じて容認できず、強く抗議をしなければならない」と述べた。NHKが放映した。

  北朝鮮の行動は北東アジアの緊張を一段と高めることになる。朝鮮半島周辺ではトランプ大統領と金委員長との間の激しい言葉の応酬が軍事衝突につながるとの懸念が強まっている。北朝鮮の核実験は2006年以降6回目で、米国と韓国で新たな指導者が選ばれてからは初めて。

  ミドルベリー国際大学院モントレー校の東アジア拡散防止プログラムディレクター、ジェフリー・ルイス氏は「北朝鮮での爆発でのマグニチュードとしてかつてない大きさだ」と指摘。「政治的な側面もあるだろう。北朝鮮は現代的な兵器を手に入れたいと思っている」と述べた。

  中国が大型の国際的イベントを主宰している最中に北朝鮮が大規模な挑発行為に踏み切ったのもこれで2回目。習近平国家主席が主宰する新興5カ国(BRICS)首脳会議は3日から福建省アモイで開幕した。

  中国外務省は同日、核実験を非難する声明を発表、北朝鮮に対して国連安保理決議に従い、情勢を悪化させる行動をやめるよう促した。

  核実験に先立ち北朝鮮は、新型ICBMに搭載可能な水素爆弾を開発・保有していると主張。水爆は数十キロトン級から数百キロトン級まで調整可能な多機能型で、高高度でも電磁パルス攻撃が可能だと、KCNAは伝えていた。

  KCNAはさらに、核兵器研究所は「最近、さらに高度な核兵器の製造に成功し、核武装において戦略的意図に忠実に顕著な変化が起きている」と指摘。金委員長は同研究所訪問中に「核武装」について指示し「新型ICBMに搭載される予定の水爆を視察した」という。

原題:North Korea Tested Nuclear Bomb With ‘Unprecedentedly Big Power’(抜粋)

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