NY外為(1日):ユーロ下落、ECB政策後ずれ嫌気-ドル持ち直し

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Stacks of U.S. $100 bills

Photographer: Scott Eells/Bloomberg

1日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落、ドル指数は下げ幅を縮小した。欧州中央銀行(ECB)当局者らが資産購入縮小計画の詳細を公表するのはまだ先になる可能性があるとの報道がきっかけ。米雇用者数と賃金の伸びが市場予想を下回ったことを受けた動きが反転した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満低下。一時は0.6%下げる場面もあった。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1860ドル。ドルは対円で0.3%高の1ドル=110円25銭。

  ユーロは8月の米雇用統計が軟調だったことを背景に一時1.1980ドルまで上昇したが、ECBが来年の債券買い入れ計画を最終的に決定するのは12月にずれ込む可能性があるとの報道を受けて、即座に1.1870ドルのレンジに下落した。

  ジェフリーズのストラテジスト、ブラッド・ベクテル氏は、雇用者数が市場予想を下回ったことはドルにとって「弔いの鐘」にはならないかもしれないが、インフレの解釈に与える影響を踏まえると、雇用よりも平均時給が予想を下回ったことの方が長期的には気掛かりだと述べた。

  カナダ・ドルは急伸。カナダ銀行が来週の政策会合で利上げを実施するとの観測が強まった。同中銀は7月にも金利を引き上げている。

  8月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比15万6000人増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。家計調査に基づく8月の失業率は4.4%と、前月(4.3%)から上昇。平均時給は前月比0.1%増で、市場予想の中央値(0.2%増)を下回った。

  8月のISM製造業総合景況指数は58.8と、前月の56.3から上昇し、6年ぶりの高い水準。エコノミスト予想中央値は56.5だった。雇用指数が11年6月以来の高水準となった。

欧州時間の取引

  米雇用統計の発表を控え、相場の動きは限定的だったが、ユーロ高に大げさに反応する必要はないとするECB政策委員会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁発言を受けて、ユーロは1.19ドル台を維持した。

  ドルは対円で一時110円22銭を付けたあとは、110円12銭に上げ幅を縮小した。

原題:ECB Indecision Fuels Euro Slide, Dollar Rebound After Jobs Miss(抜粋)
EUR Stays Above 1.19 as Nowotny Supports Before NFP: Inside G-10(抜粋)

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