きょうの国内市況(9月1日):株式、債券、為替市場

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●日本株3日続伸、米低インフレで流動性期待-自社株買いANA上げる

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  東京株式相場は3日続伸。個人消費支出統計の低調で米国の長期金利が低下する中、過剰流動性の継続期待が投資家心理にプラスに働いた。700億円の自社株買いが好感されたANAホールディングスなど空運株が上げ、倉庫やゴム製品、石油株も高い。

  一方、前日まで日経平均株価が連日で100円以上上げた反動が出やすかったほか、米雇用統計の発表を前に持ち高整理の売りも出て、主要株価指数はマイナス圏で推移する場面もあった。TOPIXの終値は前日比2.18ポイント(0.1%)高の1619.59、日経平均株価は45円23銭(0.2%高)の1万9691円47銭。

  アセットマネジメントOneの荻原健チーフストラテジストは、「過剰流動性が支える相場で、そこに景気や業績などファンダメンタルズの強さが加わっている」と指摘。ただ、日経平均は直近安値から25日移動平均線まで回復し、「短期的には戻り一巡感がある。さらに上を目指していく目立った買い材料もない」とも話した。

  東証1部33業種は倉庫・運輸、ゴム製品、石油・石炭製品、空運、鉱業、金属製品、ガラス・土石製品、鉄鋼など25業種が上昇。情報・通信や小売、電気・ガス、非鉄金属など8業種は下落。空運はANAホールディングスがけん引。メリルリンチ日本証券は700億円が上限で、12年ぶりのANAの自社株買いはポジティブとし、自社株買いと航空機購入を賄う1400億円の社債調達も利払いがなく、キャッシュフローの点で魅力的とした。

  売買代金上位では、FAシステム事業の受注環境は追い風が続くと岡三証券が目標株価を引き上げた三菱電機が高い。パーク24や住友金属鉱山、鹿島も買われた。半面、みずほ証券が目標株価を下げたフジクラのほか、KLab、NTTは安い。

  東証1部の売買高は16億3044万株、売買代金は1兆9208億円、代金は3営業日ぶりに2兆円の大台割れ。上昇銘柄数は1222、下落は663。

●長期金利がマイナス圏に突入、昨年11月以来-短中期の需給逼迫が波及

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  長期金利が約9カ月ぶりにマイナス圏に突入した。足元の中短期ゾーンの需給逼迫(ひっぱく)を背景にした金利低下圧力が長期ゾーンにも波及している。
 
  債券市場で長期金利の指標となる新発10年国債利回りはマイナス0.005%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を0.5ベーシスポイント(bp)下回った。マイナス金利を付けたのは2016年11月16日以来。今週は北朝鮮が日本上空を通過するミサイルを発射したことからリスク回避の動きが一段と高まり、4カ月ぶりにゼロ%まで下げていた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「来週に10年債入札を控えているが、若干でもプラス金利なら良いという感じでみている人たちが買っている部分もある。10年債はキャッシュつぶしになっているのが今の状況」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比3銭高の151円15銭で取引を開始。高値警戒感などから151円10銭まで下落する場面もあったが、午後に入って持ち直し、水準を切り上げると、一時は151円23銭まで上昇。結局は10銭高の151円22銭で引けた。

  日銀はこの日の金融調節で、残存3年超5年以下の国債買い入れオペを前回から300億円少ない3000億円に減額。7月12日に3000億円から3300億円へ増額する前の水準に戻した。同ゾーンでの減額は5月1日以来。一方、同時に通知された残存1年超3年以下は2800億円、5年超10年以下は4100億円と、それぞれ前回から据え置かれた。

●ドル・円は110円台前半、米雇用統計見極めで小幅な値動き

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=110円台前半で推移。海外時間に米雇用統計の発表を控えて様子見姿勢が広がり、小幅な値動きとなった。

  午後3時27分現在のドル・円は前日比0.1%高の110円12銭。朝方付けた109円92銭から110円15銭まで買われた後はもみ合いに転じた。

  東海東京証券金融市場部外貨管理グループの吉田幹彦グループリーダーは、米雇用統計では賃金が注目だが、雇用の伸びが2カ月連続で20万人台となれば、「米景気に対する楽観的な見方が出そう」と指摘。もっとも、米追加利上げについて「12月どころか来年すらできないのではないかというムード」が強い中、米金利の上昇がついてこなければ、ドル・円の上昇は限られるだろうと語った。

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