ドル・円は110円台前半、米雇用統計見極めで小幅な値動き

更新日時
  • 注目は平均時給、低インフレ傾向を警戒-予想は前月比0.2%上昇
  • 米金利上昇がなければドル・円の上昇限られよう-東海東京証

Japanese 10,000 yen banknotes

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=110円台前半で推移。海外時間に米雇用統計の発表を控えて様子見姿勢が広がり、小幅な値動きとなった。

  1日午後3時27分現在のドル・円は前日比0.1%高の110円12銭。朝方付けた109円92銭から110円15銭まで買われた後はもみ合いに転じた。

  東海東京証券金融市場部外貨管理グループの吉田幹彦グループリーダーは、米雇用統計では賃金が注目だが、雇用の伸びが2カ月連続で20万人台となれば、「米景気に対する楽観的な見方が出そう」と指摘。もっとも、米追加利上げについて「12月どころか来年すらできないのではないかというムード」が強い中、米金利の上昇がついてこなければ、ドル・円の上昇は限られるだろうと語った。

  ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比18万人増加が見込まれている。7月は20万9000人増だった。賃金インフレ動向を見る上で注目される平均時給は前月比0.2%上昇で、前年比は2.6%上昇の予想。7月はそれぞれ0.3%、2.5%の上昇だった。

  上田ハーローの小野直人ストラテジストは、米雇用統計は前日発表された米個人消費支出(PCE)価格指数と同様に低インフレ傾向を示すデータとなる可能性はあるとし、「ドルの本格的な上昇を後押しする手掛かりにはなりづらいかもしれない」と指摘。ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、9月は米債務上限問題が重しとなり、米金利低下でドルが売られる場面も想定され、米雇用統計が強くても「ドルが持続的に買われる目線にはならない」との予想を示した。

  オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づき推計される12月までの米利上げ予想確率は約3割強。2カ月前は50%を超えていた。この日は米雇用統計以外に、8月の米供給管理協会(ISM)製造業景況指数も発表される。
 
  ユーロ・ドルは朝方に1ユーロ=1.923ドルと2営業日ぶりのユーロ高・ドル安水準を付けた後、伸び悩み、同時刻現在は1.1892ドル。ユーロ・円は1ユーロ=130円台後半から131円台前半で方向感に乏しい展開となった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE