【個別銘柄】資本再構築のANA上昇、コナミHD高い、フジクラ下落

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All Nippon Airways Co. (ANA) aircrafts

Photographer: Tomohiro Ohsumi

1日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ANAホールディングス(9202):前日比2.9%高の419.7円。転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行で総額1400億円を調達する。2022年、24年満期のユーロ円建てCBで発行済み株式数の7.14%、700億円を上限とする自社株買いと航空機の投資資金に充てる。モルガン・スタンレーMUFG証券はCB発行と自社株買いを通じた資本再構築で資本コスト(WACC)の低下が図られ、理論上は企業価値の向上が可能になるとポジティブに評価。CB発行は将来の希薄化を最大限Nに抑制するスキームを採用、ゼロ・クーポンによる成長投資資金の確保を可能にしたとみる。

  三菱電機(6503):3.2%高の1679.5円。岡三証券は投資判断「強気」を継続、目標株価を1950円から2100円に上げた。収益頭であるファクトリーオートメーション(FA) 事業の受注環境は当面追い風が続くと予想。中国での旺盛な自動化投資需要やスマートフォン関連、有機EL、半導体などの設備投資も活況が続くみる。第2四半期以降の前提ユーロ・円レートも見直し、18年3月期の営業利益予想を3050億円から3250億円に増額(会社計画は3000億円)。

  コナミホールディングス(9766):2.4%高の5870円。恋愛コミュニケーションゲームの最新作「ラブプラスEVERY」を今冬に配信することを決定した、と1日に発表。21日から幕張メッセで開幕する「東京ゲームショウ2017」に出展する。ラブプラスシリーズは09年に家庭用ゲームとしてスタートした。

  フジクラ(5803):2.5%安の872円。みずほ証券は、自動車電装の誤算で18年3月期の営業利益は会社計画比で若干の上振れにとどまると予想した。エレクトロニクスは第2、第3四半期とも前四半期比で利益改善を見込むが、例年の季節性によるところが大きく、株価の押し上げ効果は限定的とみる。18年3月期の営業利益予想を390億円から385億円へ減額(会社計画は前期比11%増の380億円)。

  そーせいグループ(4565):6.9%高の9710円。子会社ヘプタレスがアルツハイマー病などの主要症状治療薬として開発中の新薬候補「HTL16878」の第1相臨床試験で、最初の被験者である健常人への投与を実施。試験開始でヘプタレスは1500万米ドルの開発マイルストンを受領する。

  パーク24(4666):6.3%高の2810円。16年11月ー17年7月期の営業利益は前年同期比8%減の137億円だった。主力の国内駐車場事業は「タイムズ」の運営件数が伸びたことなどで微増益を確保したが、レンタカーなどモビリティ事業は安全装備への投資などコスト増が響き減益だった。みずほ証券は、営業利益は日本経済新聞が報じた140億円前後に沿う内容でノーサプライズ、会社側は通期売上高と営業利益の期初計画を修正していないと指摘した。

  アクリーティブ(8423):11%高の466円。給与前払いソリューションサービス「SUGUIRU(スグイル)」の提供を開始する。従業員は通常の給与支給日を待たず、勤務した実績の範囲内で給与を自由に受け取ることが可能なサービス。雇用企業側は勤怠データとの連携で支払いに係る事務手間を軽減することができる。ディスカウントストアを運営するドン・キホーテグループが同サービスを採用した。

  鹿島(1812):2.3%高の1032円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を950円から1200円に上げた。建築・土木とも業界トップレベルの工事利益率を維持する可能性が高いと評価。第1四半期営業利益は439億円(前年同期比45%増)と既に上期の営業利益計画500億円の9割近くを達成し、上期決算前に通期計画の上方修正が発表される可能性があるとみる。18年3月通期予想は、会社側の1060億円(前期比32%減)に対し1570億円(1%増)と見込む。

  三菱自動車(7211):2.1%安の795円。今秋以降、欧州や日本で新型のディーゼル車の販売を当面見送る方針を固めたと読売新聞が1日に報道。 欧州メーカーを中心とするディーゼル車の排ガス不正疑惑をきっかけとした消費者のディーゼル車離れの状況を見極めることにした、という。

  コンコルディア・フィナンシャルグループ(7186):2.5%高の539.1円。発行済み株式総数の1.55%、75億円を上限に自社株買いを行う。期間は4日から10月10日。発行済み総数比2.8%、40億円を上限とする自社株買いと全消却を実施する住友倉庫(9303)も2.8%高の745円。

  JXTGホールディングス(5020):1.8%高の542円。メリルリンチ日本証券は投資判断「買い」で調査を再開した。18年3月期ー20年3月期のEPS成長率を年率10%と予想、国内能力削減を受けた精製マージンの改善、ポリエステル繊維の主要原料であるパラキシレンの供給タイト化に伴う循環的上昇が背景にあると分析する。目標株価は660円。

  メドレックス(4586):7.7%高の788円。米国で開発中の痙性まひ治療貼付剤MRX-4TZT(チザニジンテープ剤)について、第1相臨床試験の追加試験を開始したと1日午前に発表。追加試験実施後、第3相臨床試験を始める計画で、開発進展を見込む買いが入った。同社は、インドの製薬会社Ciplaの米国子会社との間で世界的な開発・販売ライセンスの契約を結んでいる。

  モブキャスト(3664):5.2%安の865円。スマートフォン向け新作ゲーム「キングダム 乱ー天下統一への道ー」の配信時期を来期第1四半期(18年1ー3月)に延期する。第3四半期(7ー9月)の開始を予定していたが、開発に遅延が生じた。

  ヤーマン(6630):7.5%高の1万440円。5ー7月期の営業利益は前年同期比1割増の12億円強になったもよう、と日本経済新聞が1日に報道。インバウンド需要を追い風に主力の美顔器や痩身機器の販売が伸長、広告宣伝費の効率的投下で採算も改善し、同期間として最高益を更新したという。

  リログループ(8876):3.5%安の2412円。いちよし経済研究所は投資判断を「A(買い)」から「B(中立)」に下げた。株価が上昇したためで、国内事業の成長持続から業績の安定成長は大きくは変わらないともみる。フェアバリューは3000円。

  EMシステムズ(4820):5.5%高の2263円。いちよし経済研究所は投資判断「A(買い)」、フェアバリュー4000円を継続した。18年3月期は下期に不透明感があるものの、3期連続で営業最高益を更新すると予想する。

  THEグローバル社(3271):7.7%安の851円。8日から14日に67万株の立会外分売を行う。市場流通株式の増加で目先の需給悪化を見込む売りに押された。

  ウチダエスコ(4699):13%安の1214円。8月31日に発表した18年7月期の営業利益計画は前期比15%減の5億9000万円。前期に学校市場向けの大型案件があり、その反動を見込む。同社はパソコンネット保守を手掛ける。

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