共産党大会の後に何が起きるのか-金融市場が身構える中国経済の行方

習近平国家主席

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

今年に入ってチャイナウオッチャーの間で繰り返し語られてきた話がある。顧客との私的な会合でひそかに話されることや、自信満々の証券会社の社員によって声高に論じられてきたこともあった。その話とは「2017年の経済や市場については心配しなくてよい。中国指導部は共産党大会を控えて悪い状況は一切起こさせない」というものだ。

  5年に一度の共産党大会が10月18日から北京で開催されることが、8月31日の遅い時間に明らかになった。不透明感がより強いのは、党大会の後に何が起きるかだ。チャイナウオッチャーはこれまで使ってきたこうした話を発展させる必要がある。党大会は中国の向こう5年間の方向性を決める重要な会議で、約2300人の代表が集う。

  香港を拠点に2億ドル(約220億円)の資産を運用する深藍全球投資(ディープブルー・グローバル・インベストメント)の韓同利最高投資責任者(CIO)は、「中国に関心を持つ海外投資家の間には2つの大きな懸念がある。人民元相場と党大会を巡る不透明感だ」と指摘。「状況が一段落し、党大会後に不透明感が消えれば、投資家は市場の価格決定を再検討するだろう」と述べた。

  中国当局は指導部が後押しするレバレッジ縮小への取り組みをあくまでも続ける一方で、今回の第19回党大会を開催するための環境づくりとして金融市場の安定・秩序の必要性を強調してきた。投資家は人民元の上昇と堅調な株式相場に安心感を覚え、繁栄と統制という党のメッセージから外れる可能性のある投機的な動きや大きな変動の兆候があれば当局が迅速に抑え込むと考えてきた。

原題:Markets Set to See What Happens When Xi Jinping Put Expires (1)(抜粋)

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