テキサス州の化学工場で爆発、「ハービー」による洪水被害で電源失う

  • 仏アルケマの化学工場、有機過酸化物の冷却に必要な電源失う
  • 米国の主要化学品の半分以上の生産が停止状態

ハリケーン「ハービー」による洪水被害に見舞われる米テキサス州ヒューストンの化学工場で31日未明、揮発性の有機過酸化物の冷却に必要な電源が失われ、爆発が2回発生した。ハービーは米化学業界の安全性や脆弱(ぜいじゃく)性を巡り過去最大の試練を与えている。

テキサス州クロスビーにあるアルケマの化学工場(8月30日)

写真家:Godofredo A. Vasquez /ヒューストン・クロニクル(AP写真経由)

  工場から上がった黒煙にさらされた警官15人が病院で治療を受けたが、現場や周辺地域では早くから避難行動が取られたためより深刻な負傷者が出る事態は回避された。同工場はフランスの化学会社アルケマが所有。アルケマ幹部のリチャード・レナード氏同日記者団に対し、残る化学物質は最終的に燃え尽きると述べた。

  今回の事故は米化学業界が直面するリスクを浮き彫りにした。ハービー襲来でテキサス州南部からルイジアナ州にかけて多数の化学工場が操業を停止しており、よく使われる化学品やプラスチックの一部については米国生産の半分以上がストップしている。メキシコ湾岸は受け渡しで重要な港があるため米化学業界の中心地で、現代社会に不可欠な原材料の多くがそこで生産されている。

原題:Texas Explosions Show Chemical Industry Pushed to Its Limits (2)(抜粋)

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