民進代表に前原元外相、党勢立て直しが急務に-衆院補選が試金石

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  • 「新たな選択肢を示し、国民に対する使命を果たす」-前原氏
  • 外交安保政策の論客、アベノミクスで黒田日銀総裁に論戦も

前原誠司元外相

Bloomberg

民進党は1日午後、都内で臨時党大会を開き、蓮舫氏に代わる新代表に前原誠司元外相を選出した。枝野幸男元官房長官との一騎打ちを制した。

  前原氏は代表就任にあたってのあいさつで、「自民党しか選ぶものがない、あるいはまだ形の分からない何かに対する期待が集まっている。こんな危うい政治状況はわれわれの力で変えていかなくてはならない」と述べた上で、「新たな選択肢を示し、国民に対する使命を果たす」との決意を示した。

  民進党は旧民主党と旧維新の党などが合流して昨年結成されたが、7月の都議選で5議席の確保にとどまったほか、細野豪志元環境相ら離党届を提出する議員も相次いでいる。来年12月の衆院議員任期満了まで1年半を切る中、前原氏にとっては低迷する党勢の立て直しが急務となる。10月22日には衆院青森4区、新潟5区、愛媛3区の「トリプル補選」が予定されており、新体制にとっての試金石となる。

  SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは8月31日付のリポートで、前原、枝野両氏のどちらが勝つかによって、野党サイドの協力関係が変わると指摘。前原氏は共産党との共闘路線を排し、東京都の小池百合子知事との連携を模索するとの見方を示した。

  前原氏は1993年の衆院選で旧日本新党から立候補し、初当選。2009年から12年に旧民主党が与党だった時代は外相や党政調会長などを歴任した。旧民主党の野党時代に代表も務めている。京都大学で国際政治学を専攻し、外交安全保障政策の論客として知られる。野党転落後はアベノミクスを巡り、日本銀行の金融政策について黒田東彦総裁に論戦を挑むなどマクロ経済政策にも力を入れている。

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