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NY外為:ドル反落、米経済指標が弱く-財務長官発言も売り誘う

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31日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。米物価指標が弱く、住宅関連統計が予想を大きく下回ったため、下げに転じる展開となった。ムニューシン財務長官が「貿易に関しては一段と弱いドルがわれわれにとっては多少好ましい」と発言すると、ドルは下げ足を速めた。

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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は経済統計発表前に0.4%上昇していたが、ムニューシン長官の発言後に0.2%安となった。カナダの第2四半期成長率がほぼ6年ぶりの高い伸びとなったため、米ドルに対する上昇はカナダ・ドルが主導した。原油相場の上昇もカナダ・ドルの支援材料だった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.2%下げて1ドル=109円98銭。対ユーロでは0.2%安い1ユーロ=1.1910ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。

  7月の米個人消費支出(PCE)価格指数は食品とエネル ギーを除くコアベースで前年比1.4%上昇と、前月の1.5%上昇から減速した。7月の中古住宅販売成約指数は前月比で0.8%低下。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値では0.3%の上昇が見込まれていた。

  4-6月のカナダ国内総生産(GDP)は前期比年率4.5%増と、市場予想の3.7%増を上回り、約6年ぶりの高い成長率となった。

  モントリオール銀行の外為戦略グローバル責任者、グレッグ・アンダーソン氏(ニューヨーク在勤)は電子メールで、ムニューシン長官の税制改革に関するコメントもドル売りを誘ったと指摘。「中立的な税制改革はドルにとってプラスだと市場はみているが、恒久的な減税は無責任でドルにはマイナスと解釈されるだろう」と指摘した。

欧州時間の取引

  ユーロは対ドルで一時0.5%下落した。欧州中央銀行(ECB)当局者がユーロ上昇を懸念しているとのロイター通信の報道が売りを誘った。    

  ドルは対円で110円台を割り込んだ。

原題:Early Dollar Enthusiasm Crumbles After Data, Mnuchin Comments(抜粋)
Canadian Dollar Leads Gains as GDP Beats, Commodities Advance(抜粋)
Dollar Rally Crumbles After Data, Mnuchin Comments: Inside G-10(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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